2011年12月16日(金)18時45分~20時45分
明治大学リバティタワー7階(1074教室)
ゲスト
孫崎享さん(元外務省国際局長・元防衛大学教授)
11月に相次いで開催された日本・東南アジア諸国連合(ASEAN)首脳会議と東アジア首脳会議(EAS)では、中国と南シナ海の領有権問題を抱えるASEAN加盟数カ国が中心になって、中国の海洋進出と領有権の主張を法的に規制する動きが明文化され、多国間で中国をけん制する動きが明確になった。こうした時期にあわせるかのように米軍の豪州常駐が発表された。こうした中国対ASEANと米国という対立の構図が浮き上がることを中国は最も警戒しており、米国のシナリオ通りに事態が推移していることから南シナ海に眠る石油・天然ガスを巡って新たな冷戦の様相が際立ってきた。
一方、日中間では尖閣諸島沖での漁船と巡視船との衝突事件以来、ギクシャクした関係が続き、東シナ海ガス田の開発協力も進んでいない。10月の航空観閲式で野田首相が中国の軍事力増強を名指しで批判した演説に中国は神経を尖らせている。マスメディアの報道も“洋上で繰り返される中国(海)軍の挑発行動”という見方で基調は一致している。
12月定例会は、今年『日本の国境問題』(ちくま新書)を上梓し、『日米同盟再考』(沖縄タイムス紙での連載記事)では領土問題と安保での米軍の貢献について実態に即した議論を提起した孫崎享さんをゲストにお招きします。当日は、多国間の相互依存関係が深まった21世紀に、資源や領海(国境)を巡る紛争をどのように解決するのか、歴史的背景、国際間の条約で明文化された文言の意味まで踏まえて、日中間の懸案事項、南シナ海を巡る領有権紛争をどう見るのか、日本は中国とどのように向き合うのか、論客でもある孫崎さんに解説していただき、掘り下げた議論ができればと考えています。
■会 場 明治大学リバティタワー7階1074教室(東京都千代田区神田駿河台1-1)
■交 通 JR・地下鉄「御茶ノ水」・都営線「小川町」下車
■費 用 ビジター1500円、会員・学生・年金生活者・ハンディのある方1000円
■主 催 アジア記者クラブ(APC)、明治大学軍縮平和研究所
■連絡先 アジア記者クラブ(APC)〒101-0061東京都千代田区三崎町2-2-13-502
Tel&Fax:03-6423-2452
E-mail:apc@cup.com
※最新の情報は、必ずHPでご確認ください。