アジア記者クラブ7月定例会 : 尖閣諸島は本当に日本固有の領土か? 日中両国間で翻弄されてきた琉球・沖縄

2013年8月6日(火)18時45分~21時

明治大学リバティタワー7階(1073教室)

ゲスト 村田忠禧さん(横浜国立大学名誉教授)

日中両国の対立の溝が埋まらない。尖閣諸島や両国の軍事プレゼンスを巡って双方が非

難の応酬を続けている。世論調査による中韓両国の対日好感度は悪くなるばかりだ。日

本側でも中国の脅威を口実にした米国の対中封じ込め政策に加わり、経済分野でも中国

に先を越されるなという反中気運が高まっている。安倍首相の「いつでも日本側の対話

の門戸は開かれている」という口癖も、冷静に中国側の主張に耳を傾ければ、「対話の

糸口がない」「約束(合意事項)を反故にして、対話の席についても意味がないじゃな

いか」という問いかけに聞こえる。むしろ、門戸を閉ざしているのは日本政府の方では

ないのか。

尖閣報道で新聞・TVは何の疑問も持たずに、「沖縄県の尖閣諸島」と切り出すが、歴

史や文献を自らが精査・検証したことがあるのだろうか。中国政府や台湾の主張が本当

に荒唐無稽なのか、メディアは自ら事実関係を検証した上で、世論に迎合するのではな

く、世論が付和雷同しているのならば警鐘を鳴らす役割があるはずだ。

7月定例会は今夏、『日中領土問題の起源』を上梓されたばかりの村田忠禧さんをゲス

トにお迎えします。村田さんは、明治政府が尖閣諸島の領有を宣言した1895年のは

るか以前、明代、徳川時代に遡って文献検証を重ね、日本政府の公文書の不都合な事実

を明らかにしました。丹羽宇一郎元在中国大使に、日中国交回復40年の努力が水泡に

帰したと言わしめた現在の悪化した日中関係をどうすれば正常化できるのか、日中の緊

張関係が沖縄をどのように翻弄してきたのか、当日は踏み込んで議論したいと考えてい

ます。

■会 場 明治大学リバティタワー7階1073教室(東京都千代田区神田駿河台1-1)

■交 通 JR・地下鉄「御茶ノ水」・都営線「神保町」下車

■費 用 ビジター1500円、会員・学生・年金生活者・ハンディのある方1000

■主 催 アジア記者クラブ(APC)・社会思想史研究会

■連絡先 アジア記者クラブ(APC)

〒101-0061東京都千代田区三崎町2-2-13-502

Tel&Fax:03-6423-2452

http://apc.cup.com

E-mail:apc@cup.com

※最新の情報(変更・中止の場合があります)は、必ずHPでご確認ください。

※会場等の都合で8月開催です。8月定例会は別途開催します。

★当日、『日中領土問題の起源~公文書が語る不都合な真実』(花伝社)

の予約販売を行います。定価2,650円のところ2,100円で販売し

ます。ご希望の方は必ず、下記のEメール宛に、お名前と携帯電話番号

を添えて事前購入予約をお願いします。

E-mail:apc@cup.com