アジア記者クラブ8月定例会: キューバの歴史的実験をどう見るのか

2013年8月22日(木)18時45分~21時

明治大学リバティタワー16階(1166教室)

ゲスト 西林万寿夫さん(前駐キューバ大使)

今春、上梓されたばかりの一冊の本が静かな話題を呼んでいる。『したたかな国キュー

バ シジョンは揺れても倒れない』だ。筆者は現職の外交官。キューバは、社会主義を

国是とする世界でも数少ない国でもある。2009年3月から2011年7月まで同国

で大使の任にあった筆者は、革命第一世代から革命を知らない世代に政権が引き継がれ

ていく過渡期に、実寸大のキューバをつぶさに観察し、外交官として、同国の要人や駐

在外交団、国内関係者との交流を通して、時には米国内の反キューバ関係者などとも接

して、キューバ情勢を分析してきた第一人者でもある。

キューバについて伝えられる日本語の情報は非常に限られれている。欧米メディアの転

電に依拠する邦字メディアのバイアスによって歪んだキューバ像が伝えられる場合が少

なくない。その一方で、礼賛一辺倒か、世界の人権問題がキューバにしか存在しないか

のごとく人権団体によって非難されるか、極端に語られることも特徴だ。

8月定例会は、西林万寿夫さんをゲストにお迎えし、最大の支援国であったソ連崩壊後

22年間、倒れると言われ続けたキューバが生き残った理由、歪みを是正する「現代化

」とは何か、巧みな外交と内政の実情、同国の抱える矛盾、二国間交流を通して海外の

国を理解する重要性について語っていただきます。

【西林万寿夫さん略歴】1952年生まれ。1975年外務省入省。中南米局中南米二

課長。中南米参事官。在ボストン日本国総領事館総領事。在サンパウロ日本国総領事館

総領事。特命全権大使キューバ国駐箚。現在、文化交流担当大使兼北極担当大使。

■会 場 明治大学リバティタワー16階1166教室(東京都千代田区神田駿河台1-1)

■交 通 JR・地下鉄「御茶ノ水」・都営線「神保町」下車

■費 用 ビジター1500円、会員・学生・年金生活者・ハンディのある方1000

■主 催 アジア記者クラブ(APC)・社会思想史研究会

■連絡先 アジア記者クラブ(APC)

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