2017年9月28日(木)18時45分~21時
明治大学研究棟4階・第1会議室
ゲスト 山田朗さん(明治大学教授)
昭和天皇の活動記録を宮内庁が24年かけて編纂した『昭和天皇実録』が
同庁から刊行されて9月で丸3年になります。昭和天皇は訪米後の1975
年10月、記者団から戦争責任について問われて、「そういう言葉のアヤに
ついては、私はそういう文学方面はあまり研究していないので、よくわかり
ません」と答えたことが今も語り草になっていますが、この実録によって、
日中戦争から敗戦までの間、天皇が統帥権の総攬者として、軍部を叱咤激励
し、戦争指導を積極的に行っていた実態が明らかになりました。
9月定例会は、今年1月に『昭和天皇と戦争』(岩波書店)を上梓された
山田朗さんをお招きします。山田さんは、戦争の歴史を解明する上で、この
膨大な実録が公開された意義を強調する一方で、重要な軍事戦略を決定する
大本営会議などでの昭和天皇の発言や意思決定過程が巧みに割愛されている
ことを指摘しておられます。これは戦争の回避を願いながら軍部の横暴に引
きずられた悲劇の主人公、平和を志向した昭和天皇像が実像なのか否かに関
わる、邦字メディアでも菊のタブーになってきた部分でもあります。
なぜ今、実録が公開されたのか、何が消されたのかを中心に昭和天皇の戦
争を検証したいと思います。
★予約⇒お名前、所属、会員の有無、Eメール、電話番号を記載の上、
必ず2日前までにEメールでお申込み下さい。返信メールでの予約の
承認がないと参加できませんので注意願います。
■会 場 明治大学研究棟4階・第1会議室(東京都千代田区神田駿河台1-1)
■交 通 JR・地下鉄「御茶ノ水」・都営線「神保町」下車
■資料代 ビジター1500円、会員1000円、
明大生無料(予約制)
■主 催 アジア記者クラブ(APC)
■連絡先 アジア記者クラブ(APC)
東京都千代田区三崎町2-6-2
ダイナミックビル5階 たんぽぽ舎気付
E-mail:apc@cup.com
※最新の情報(変更・中止の場合があります)は、必ずHPでご確認ください。