結論から先に言えば、ピンからキリまで「デタラメ」。資本主義や日本経済の基本的な現状認識をなんら示し得ないまま、「政策」と称する作業を提示し、実行しただけだ。せいぜい、日本経済が「デフレ」状態となんの説明もなしに前提し、それからの脱却を呼号した。つまり、安倍政権は、リーマンショックや東日本大震災に直面し苦闘した民主党政権の不手際に全てを帰するような謀略的立場をなんら恥じる事なく選択し、デタラメな作業を展開し、まともに働き、まともな賃銀を得てまともに暮らしたい人々の思いを踏みにじって、見捨てたまま無為の3年余を経てしまったのである。
ところで、安倍首相が恥ずかし気もなく言い放ったのはアベノミクスであり、3本の矢で説明された「政策」群であった。ブレーンとしては浜田某、岩田某の「経済学者」と言われる。この3本の矢は第一に、「異次元緩和」と自称する金融政策。二本目は「公共事業拡大による国土強靱化」(服部繁幸 「アベノミクスの終焉」岩波新書」2014/8刊 まえがき P.iv)、第三の矢は「成長戦略」とか…。(服部 前掲書 同頁)。