■イスラエルの平和運動は今――アダム・ケラー講演会(通訳付き)
■日 時 : 2013年1月15日(火) 18時会場 18時半~21時
■場 所 : 明治大学リバティタワー16階1166教室
通訳:高橋和夫教授(放送大学)
■資料代: 800円
■主 催 : 「イスラエルの平和運動は今――アダム・ケラー講演会」実行委員会+社会思想史研究会
2012年11月、イスラエル軍が「防衛の柱」作戦を発動、ガザ地区に猛砲爆撃を見舞い、170人を殺し、1300人以上に重軽傷を負わせました。その後、パレスチナが国連総会の圧倒的多数で「オブザーヴァー国家」の地位を認められた際、イスラエルは、アメリカと組んで、この国連総会決議を止めようと、必死で外交工作しました。それが失敗すると、エルサレム包囲網を完成させる、新たな入植地建設計画を打ち出しました。こうした一連の強硬策は、残念ながら、イスラエル人の多数派に支持されています。最近の世論調査によると、2013年1月のクネセト(イスラエル国会)選挙で、右派・宗教派連合が引き続き圧倒的優位を維持すると予想されます。
なぜ、このようなことが起きているのか、イスラエルの平和運動は、こうしたことに対し、どのように向かい合ってきたのか。なぜ、イスラエルの右傾化を止めることができないのか。今回来日する、イスラエルの平和運動「グーシュ・シャローム」のスポークスマン、アダム・ケラーさんの話を聴きたいと思います。
アダム・ケラーさんは、徴兵拒否や軍隊内の反戦活動で投獄されたこともあり、イスラエルの社会と政治、平和運動の歴史にも詳しい人物です。彼の属する「グーシュ・シャローム」の前身は、元クネセト議員でジャーナリストのウリ・アヴネリ氏や、軍人から平和活動家に転じた故マティヤフ・ペレド将軍らが設立した、Israeli Council for Israeli-Palestinian Peaceです。1967年占領地からの完全撤退、パレスチナ独立国家との2国共存、イスラエルを「ユダヤ国家」と定義づけることに反対、パレスチナ難民の帰還権については、交渉で解決――などの原則を掲げています。