残虐きわまる「クラスター爆弾禁止条約」(オスロ条約)をイラクが批准したことが、明らかになった。批准から8年以内の廃棄、10年以内の不発弾除去を定めており、2010年に発効した。批准は83カ国に及び、日本も09年に批准している。
毎日新聞6月3日付夕刊が報じたもので、「イラク戦争で米英軍は親爆弾で約1万3000発、子爆弾で180万~200万発のクラスター爆弾を投下。紛争後も大量の不発弾が市民を殺傷しており、これまでに3011人が死傷しているという。
大量保有国の米国、ロシア、中国、イスラエルは禁止条約に加盟していないが、最も被害の大きいイラクが批准したことは、米露などへの強いメッセージになると見られる。
国際社会が不発弾処理や被害者支援にどう取り組むか、残虐な兵器を持ち続ける大国の横暴を許すことはできない。
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