チュニジァから発した反政府運動がまずはエジプトムバラク体制の打倒に帰結し、更にアルジェリアにも波及しているという。欧米・中東通じ、この事態に対する受け止め方は概して好意的ではあるが、その中にあって沈黙を守って態度決定に慎重な国がある。
それはもちろん中国であって、共産党幹部たちは、恐らくいま最もかかる民衆の下からの体制変革に心底から震撼としていることだろう。
中東問題ではない、これは中国民主化問題の帰趨を決するインパクトを備えている。向後30日間の間に中国共産党独裁体制が打倒されても、驚くに値しない。事態はもうそこまで切迫している。