本論はよくまとめてあるが,元朝日新聞の軍事ジャ-ナリスト田岡俊二氏から小生は勉強させていただいたので新鮮なものではない。ただ文章はよくまとめられている。
ところで1993年前の米朝の動きが分からない。なぜ北はNPTから脱退したのか。その他にも疑問がいくつかある。
例えば,米韓合同軍事演習の指摘がない。リムパックの話もない。豪軍,日本軍などとの米韓軍事演習の件も話題に登っていない。
もう一つは,『もし北朝鮮が先制攻撃すれば、』とあるが,話は逆だろう。『もし米国が先制攻撃すれば,』であろう。ユーゴ,リビア,イラク,ソマリア,ベトナム,ホンジュラスなどを先制攻撃したのは米軍だ。CIAだ。文大統領就任のどさくさに紛れて韓国南部にTHAADミサイル網を設置したのは米軍である。
ところでリビアを攻撃した時の国務長官はH.クリントンである。ISISを飼育したのも彼女である。夫婦そろって政権転覆を狙っていると考えていいだろう。北朝鮮政権転覆をクリントン大統領は画策していたのではないのか。
そして次は偽旗作戦を実行し北に罪を着せ,北の政権転覆をはかる。そのために先制攻撃するのは米国だ。しかしバノン元首席補佐官や「部下を失いたくない」元将軍たちがトランプ発言を抑えているのであろう。
先制攻撃したいのはネオコンや軍需産業株主である。逆説的になるが,ネオコンらを抑えているのはむしろトランプ過激発言であると,小生は考える。