数年前も、なかなか処分できず、しまい込んでいた『サザエさん』第一巻から八巻(1949~1952年)と、『町子たんぺん傑作集』(1950年)『似たもの一家』第一集(1950年)の10冊を前に、どうしたものだろうと考えあぐねていたところ、思い出したのが長谷川町子美術館であった。劣化もあるし、ラミネートフィルムでカバーしたものもある。これは愛読していた次兄が、後に施したものだろう。こんなものを果たして受け取ってくれるものか不安であったが、ともかく送り付けてしまったのである。
そして日を置かず、届いたのが丁寧な礼状と共に、詳しい受領リストと各冊の表紙と奥付のカラー写真10枚であった。さらにサザエさんグッズと美術館の招待券10枚が同封されていて驚いてしまった。早い対応と大切に扱われた証のようでうれしかった。送付した「サザエさん」は、シリーズ初期のもので、出版はいずれも姉妹社だが、礼状に記されていて初めて気づいたのだが、印刷者が「単式印刷株式会社」「信行社印刷所」「川口荷札株式会社」「鈴江一臣」だったりしていることが、貴重だったらしい。
サザエさん、健在!長谷川町子美術館、ありがとう。
左上はメモ帳、手拭いの上にのせました。
「サザエさん」についての過去記事もご参考までに。
「サザエさん」に見る敗戦直後のくすり事情1~2
http://dmituko.cocolog-nifty.com/utino/2018/09/post-3f6a.html
(1918年9月2日)
http://dmituko.cocolog-nifty.com/utino/2018/09/post-22b7.html
(1918年9月3日)
〈記事出典コード〉サイトちきゅう座 https://chikyuza.net/
〔culture1368:241213〕