テント日誌12/19日経産前省テント広場―465日目…衆議員選挙を終えて緊張感が強まってきている

次前の予想通りの自民党の大勝の衆院選挙であった。14日から福島の方に出掛けていて期日前投票をして行ったが帰りのバスで早々に自民党の圧勝が報じられているのを知ったから、家に帰ってもいつもと違って選挙結果の報道には目も向けずに寝てしまった。今回の選挙は棄権ということが多かったのだが、それでも選挙報道に身向きもしなかったのは初めてだった。正直いって悔しい思いがする。今回は別段、民主党を応援したわけではないのだが、自民党の大勝は面白くないのだ。

それにしても冷静に票の分析をしてみると、議席獲得数と獲得投票のアンバランスなどが知れた愕然とするところもある。前々回、前回もこうした傾向が見られたが、今回の結果を思うと小選挙区制度の欠陥が露呈しているともいえるわけでこの制度の改定が検討されてもいいのではないかと思う。それよりも

選挙の投票先を見いだせないという有権者が多かったことに注目すべきか。まともな政治的構想やビジョンを持った政党が不在であったのだ。私もしばしばどこに入れたらいいのだという質問を受けたけれども答えに窮した。ここが一番重要なところだろうか。

国民の意志と政党や政治家の意志の間の乖離がひどくなって、議会制民主制が制度として危機を深めているのだ。私は選挙と言う形態とは別の政治的意思表示(大衆的な政治意思表示)がそれだけ重要度を深めているのだと思う。脱原発の運動の持続はその意味でこれからますますそうなるように思える。

選挙後の最初の泊りということで、いつもよりは緊張して出掛けた。今のところ経産省や警察側との大きな変化は伝えられていないが、経産省や警察側の態度が高圧的になってきている。毎日訪れる経産省の警備員の言葉使いが違う。

これは選挙前からある程度は見られたことだが、テントは創設時の段階にもどりつつあるといえようか。その意味では首相官邸前の行動も含めて新しい局面を迎えると思う。

各地の原発で続々と活断層が発見されている。福島第一原発の事故に対して東電や原子力ムラが想定外の津波ということをいち早く喧伝したことが想起される。彼らは地震による事故ということを隠したかったのである。地震が原因とされれば、各原発の点検と再稼働の困難さが増すと考えていたのだ。活断層のことが問題にされることを原子力ムラ等は想定していなかったのだろうが、再稼働阻止から廃炉に追い込む道筋を確かなものにすることに全力を挙げ、他方でエネルギ―と社会の転換を同時的に進め、原発稼働による脱原発時代への転換を押しとどめることに対抗しなければならない。

12月28日(金)には今年最後の首相官邸前の行動が予定されている。テントでは年末年始の催しを企画している。年越しにはテント前での紅白歌合戦から1月4日の餅つきまで組まれている。詳細は随時おしらせするが、年末年始のスケジュールに組み入れてもらいたい。 (M/O)