2019年8月19日 (月)付の『マスコミに載らない海外記事』でケイトリン氏の「トランプが戦争に反対しているという根強い神話」が翻訳されていて容易に読むことができる(8月9日 ケイトリン・ジョンス CatlinJohnstone.com)。
この記事の中で表題のように,ケイトリン氏はトランプが戦争を遂行しており、平和を好む大統領ではないと主張されている。消極的ながら小生も同氏に同意する。
しかしなぜ「消極的」に賛成し,「積極的」に賛成しないかと言えば,理由は3つある。第一にトランプが米軍最高司令官として始めた戦争は一つもないからである。北朝鮮,ヴェネスエラそしてイランを観れば現在のところ米軍は投じられていない。戦争する権限は米議会にあるが,米大統領は戦争を事前承認なくして始めたとしても3ヶ月以内に承認をとればいいことになっている。にも拘わらずイランへは10分前に侵攻を止めた。
第二に、ソマリアへの戦争はB.クリントン大統領が始めた戦争である。アイディ-ド将軍を捉えずに撤退(米軍敗走)。腹いせにCIAはソマリア沖に危険な産業廃棄物を捨てることを各国に仕向けた。ために漁民は困って一部は海賊化。ウクライナやアフガニスタンもブッシュやオバマが始めた戦争。トランプ大統領のシリアからの撤退命令は国内の反発で挫折。イエメンも前政権からの制裁継続。要するにトランプは,3代前の大統領の戦争積み残し後を受けた大統領に過ぎず,国務省や国防省が戦争や制裁を継続しているに過ぎない。トランプの大統領としての権限は弱いというべきであろう,からである。
第三の理由であるが,もしトランプが当選せずヒラリ-夫人が大統領になった場合,ニカラグアやヴェネスエラへの軍事介入をしなかったのであろうか。イエメンやシリアはどうか。カダフィ大佐が虐殺されたとき,ヒラリ-国務長官は“来た、見た、彼は死んだ”と声を上げた。そういう女性が大統領になった場合とトランプ大統領とを比較した場合,後者の方が「まだまし」なのではないだろうか。これが第三の理由である。
もちろんINF条約を破棄しイラン核合意をご破算にしたトランプの行為等は,容認できるものではない。しかし戦争するかしないかはその国々の問題であって,トランプにとっては武器を売り,農産物を売り,多国籍企業を米本国に戻すことが再選への近道であり,メルケル首相やプ-チン大統領や習主席と意見が一致しなくてもアメリカ第一主義を貫くことが彼の仕事であると心得ているにすぎず,トランプに敢えて戦争を起こす考えはない。したがって,彼は再選された後,何をするかが問題である。
小生の水晶玉は当たらぬことが多いが当たるときは見事に当たる。先ずは来年2月のNHニュ-・ハンプシャ-予備選で勝てばトランプは再選されるだろう。負ければ再選の可能性はかなり低くなる。
そしてロシアゲイトの下手人たちやクリントン夫人たちを逮捕し訴追するだろう。また巷間言われているように9.11の真の下手人を公表するだろう。そして韓半島を統一して花道とするだろう。小生の水晶玉がそう予言しております。
追加:横浜の冲仲士のドンは先日,安倍首相をトランプの腰巾着と呼んだが,トランプ再選後も腰巾着を可愛がられるであろう。しかし,首相の座にあるかどうかは不明である。水晶玉の中に白い煙が充満しよく見えない。