「ヒットラーは民族大虐殺を考えていなかった。大虐殺をそそのかしたのは、パレスチナ人のムフティー(聖職者)だ」と、ユダヤ人のイスラエル首相ネタニヤフが2015年10月20日、新キャッチコピーを発表しました。 するとすかさず、「うちのヒットラーが殺りました」と、ドイツ政府が反論の自供をしました。 ネタニヤフの真意は、<パレスチナ民族はテロリスト>のイメージ捏造にあったようです。 が、大量虐殺を再再度認めたおかげで、ドイツはアラブ民族難民の受け入れから手を引けなくなりました。 ヨーロッパは、アラブ難民でむせかえっています。 そんな時、トニー・ブレアー元英国首相でイラク戦争準主犯(殆ど主犯)が、「ゴメン!イラク戦争は間違いだらけ」と、自供を始めました。 飛んで火に入った自供を検証してみましょう、、
*その1、凄い自供内容:
2015年10月25日、CNNのインタヴューで、英国元首相トニー・ブレアーが、「2003年の米英主導のイラク侵攻は間違いだった」と、自供した。「我々が入手した情報が間違っていたという事実について謝罪する。(イラク政権は)国民に対して化学兵器を使用していたようだが、それは我々が想像していたような形態ではなかった」と、自供した。「計画の誤りや、政権を排除すればどうなるかという認識に関しても、明らかな誤りがあった」と、さらに謝罪した。
図々しいというか、、自分の犯した戦争大犯罪にまったく反省の色を見せず、元英国首相ブレアー現弁護士はイラク戦争分析もどきの自白をテレビ・インタヴューで披露した。
*その2、凄い計画犯罪:
英紙メール・オン・サンデーは10月18日、「イラク戦争開戦(2003年3月)の1年前からブレア英国首相(当時)が米国に参戦を約束していた」と、報じた。
パウエル米国務長官(当時)は2002年3月28日付のブッシュ大統領(当時)宛てた文書で、「イラクに関しては、軍事作戦が必要となれば、ブレアは米国と行動を共にする」と報告している。
文書はさらに、ブレア英国首相(当時)について「二つの点を彼は納得している。一つは脅威が現実的であること。もう一つは、フセイン大統領打倒に成功すれば、中東での成功はその後さらに大きく広がるという点だ」と述べている。こうした内容は、クリントン前米国務長官私用メール公務使用問題で開示された一群の文書にも含まれていたそうだ。
さあ~大変だ!ブレアーイラク戦争犯罪容疑者の自白は、クリントン前国務長官のメール問題にまで広がってきた。
ブレアーイラク戦争犯罪容疑者はさらに、「欧米の介入についての政治的論争はまだ結論が出ていない」とも言う。冗談じゃない、<イラク侵攻は戦争犯罪>という国際社会の結論は出ている。そして、この戦争犯罪容疑者は、「イラクでは介入を試みて派兵した。リビアでは派兵せずに介入を試みた。シリアでは一切の介入を試みず、政権交代を要求している」とも言う。さらに、「我々の政策はうまくいかなかったかもしれないが、それに続く政策がうまくいったのかどうか、私にははっきりしない」と、戦争犯罪容疑者は恥ずかしげもなく自供を続けた。
やっぱり、、リビア侵攻もシリア侵攻もイラク戦争犯罪人たちが絡んでいたんだ。犯罪容疑者自身が白状しているんだから、間違いない。
戦争犯罪容疑者が言うところの<我々の政策>で、いかにたくさんの人を殺したのか?この戦争犯罪容疑者は全く意に介していない。人殺しって、実に無神経なものですね!
*その3、凄いISIS関与発言:
このブレアー戦争犯罪容疑者は、「2003年のイラク進攻がISIS台頭を招く根本原因だったという見方には<一片の真実>がある」と述べ、「もちろん、2003年にサダムを排除した我々に2015年の状況に対する責任がないとは言えない」と、遠回しにISIS関与も自白した。
ブレア戦争犯罪容疑者がイラク戦争について、このタイミングで罪を認め<謝罪>を口にしたことに関して、主要な英国メディアは、開戦時に関する政府調査での罪状を軽減するためではないかと推測している。「イラク進攻の決断は戦争犯罪では?」と、CNNが質問すると、ブレア戦争犯罪容疑者は「あの当時は自分が正しいと思ったことをした、、今になってそれが正しかったかどうかは、それぞれで判断すればいい」と、答えた。「それぞれで判断すればいい」とは、どういうことなんだ!<それぞれ>って誰と誰を指すのだ?我々世界の庶民は<判断>に苦しんでしまう。
その一方、「米国が旧イラク軍の解体を決めたことで、国内の治安に空白が生まれ、それが後にISIS誕生につながった」と、専門家たちは既に<判断>を下している。
*その4、ICC国際刑事裁判所 に告訴しよう!:
2009年12月13日、「イラク侵攻の理由は何でもよかった」と、ブレアー戦争犯罪容疑者は英国BBCテレビで既に白状している。イラク戦争の目的は<油と国土とフセインの首>だったことを、ブレアーの自白が証明している。
何が腑に落ちないって、、戦争犯罪容疑者みずからが2度にわたって戦争犯罪を自白しているのに、国際社会はなぜ黙っているのか?不可解極まりない?
2005年3月1日、ヨルダンの弁護士でフセイン国際弁護団初代団長ジヤド・ハサウナが初来日した。筆者が通訳兼ガイド兼雑役を勤め、東京、山梨、名古屋、大阪、広島と、講演や記者会見でイラク戦争とフセイン裁判の非合法性を訴えた。フセイン国際弁護団は後に編成変えして、フセインの娘ラガドが陣頭指揮を執り奮戦した。が、2006年12月30日、フセインは米軍製絞首台の露と消えた。ジヤド初代団長はICC国際刑事裁判所にアメリカとイギリスの戦争犯罪を訴えようと動いた。が、未だに実現していない。
写真の左から二番目がジヤド弁護士です。
戦争犯罪容疑者が犯した戦争犯罪を自白したのは、事実だ。そして、その戦争で、大虐殺が行われたのも事実だ。
ヒットラーは第二次世界大戦中に1370万人を殺した。(内ユダヤ人は約600万)
ブッシュとブレアーは、イラク・リビア・シリア戦争で、推定200万人以上を殺した。 これだけ人を殺して、なおかつ700万のイラク人と、100万を超すアラブ人の難民を路頭に迷わせているブッシュとブレアー、、「ゴメン」じゃ済まないでしょ!!ICC国際刑事裁判所に出廷して、未だにヒットラー戦争犯罪のつけを払い続けているドイツの子孫のように、孫子の代まで、イラク・リビア・シリア戦争の賠償を続けてください。 金を出すのが嫌なら、200万人の命と、800万人の生活を返してください!!
それにつけても、戦争犯罪容疑者No1の元アメリカ大統領ブッシュは、どうして自首してこないんでしょうか??
文:平田伊都子 ジャーナリスト 写真:川名生十 カメラマン
〈記事出典コード〉サイトちきゅう座http://www.chikyuza.net/
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