マンガ家・水木しげる氏の「戦争体験」

戦後80年、「しょうけい館」が特別企画展

「アンパンマン」作者のやなせたかしさんをメインにした朝ドラ(NHK)が好評です。絵の傾向は異なりますが、同じく子どもたち(だけでなく)に人気の「ゲゲゲの鬼太郎」の作者、マンガ家・水木しげる(本名:武良茂)氏の「戦争体験」が、東京・千代田区九段北1丁目の「しょうけい館(戦傷病者史料館)」に展示されています。
水木氏は片腕を戦場でなくした戦傷病者です。
今回の展示会では、戦地パプアニューギニアで左腕を失ったり、マラリアに感染したりした軍隊生活、現地の人々との交流や、現地での凄惨な様子が描かれた代表作『総員玉砕せよ‼』『昭和史』などの作品に描かれることになった原体験が、紹介されています。
さらに、会場では、『武良茂(水木かいじょうしげる)にとっての戦傷』(21分)、『水木さんとともに歩んだ “ゲゲゲの女房” ~いつもそばにいてくれた~』(20分)などの映画が上映されています。
今年は戦後80年。しょうけい館としては、戦後80年を考える特別企画展として水木氏の戦争体験を取り上げたとのことで、同館では、次のように呼びかけています。
「水木氏の描いた作品や言葉を通して、氏の体験した戦争について考えてみませんか」
「戦争体験を後世に伝えていくこと、戦傷病者やその妻が、戦中・戦後にどのような体験をしてきたのかを振り返り、考えていくことも、戦争を体験していない私たちの役割となっています」

◆開催期間:~10月13日(月)
◆開催時間:10:00~17:30(入館は閉館30分前まで)
◆休館日:月曜日。ただし7月21日・8月11日・9月15日・10月13日は開館し、7月22日(火)・8月12日(火)・9月16日(火)が休館。
◆アクセス:東京メトロ九段下駅(東西線・半蔵門線)7番出口から徒歩3分、5番出口から徒歩5分
◆入場料:無料
◆問い合わせ先:しょうけい館 電話:03-3234-7821