メイドインダグナム

衆議院議員選挙に続いて、参議院議員選挙でも時代錯誤の政権が勝ち、意気消沈されている方々へ、ある映画を御紹介したいと思います。

イギリスで1968年にあった米企業フォード自動車に働く女性達が、男性労働者との同一賃金を要求して実施したストライキの実話に基づいたイギリス映画「メイドインダグナム」(Made In Dagenham)です。 Dagenhamは工場がある地名で、イギリス独特の地名なので、綴字どおりの発音ではありません。

この映画、どうやら日本では、映画館での公開がされていないようで、私は、主演のサリー・ホーキンス(Sally Hawkins)のファンであるところから、Amazon U.KからDVDを購入して視聴し、期待したコミカルなサリーでは無く、勇気を振るって同僚とともに当たり前の権利を主張して行く、主人公を含む普通の労働者階級の女性達に感動しました。

労働者の味方の顔をして女性達を裏切る「右翼労働組合幹部」も居て、勿論、日和見主義者も仲間内から現れて、と云った労働運動にお決まりの人物像が描かれますが、実話にもあったのですが、戸惑いながらも彼女達を理解して支えて行くのが、同じ労働者階級の彼氏であり夫であったのが微笑ましいし、頼りになる味方に家族がなって行く過程には、大きな感動を与えられました。

男女同一労働同一賃金の制度化には、矢張り、当の女性労働者の戦いがあったことを知らなければなりません。

主人公が同僚にストを呼び掛ける言葉。 「「たった一つのことよ。 同一賃金か何も無しかよ。 みんな外へ出て!」(This is about one thing.  Equal pay or nothing.  Everybody out! )は、荘重な修飾語に飾られた演説には無い、直截な表現で彼女達自身の要求を言葉に表したものとして迫って来ました。 私達も、やがて自身に呼び掛ける時が来るでしょう。 “Everybody out!”と。

http://www.youtube.com/watch?v=DZ509hHkHO8

Made In Dagenham – Official Trailer [HD] .