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今年の3・1ビキニ記念のつどい
今から71年前の1954年3月1日に太平洋のビキニ環礁で米国の水爆実験が行われ、付近で操業中だった静岡県焼津港所属のまぐろ漁船・第五福竜丸の乗組員と周辺の島々の住民が、実験による「死の灰」を浴びて被ばくし、乗組員の久保山愛吉無線長が急性放射能症で死亡しました。ビキニ被災事件と言われ、これを機に原水爆禁止を求める運動が世界的に盛り上がりました。
被災した第五福竜丸は、東京・夢の島の都立展示館に展示されていますが、ここを管理している公益財団法人第五福竜丸平和協会は、この事件を記念して毎年、3月1日前後に「3・1ビキニ記念のつどい」を開いてきました。今年は明治学院大学国際平和研究所と共催です。
今年は、長崎大学教授・元内閣府原子力委員会委員長代理の鈴木達治郎氏による記念講演「核の脅威の現在と未来~ラッセル=アインシュタイン宣言を今に問う~」があります。 ラッセル=アインシュタイン宣言とは、ビキニ被災事件の翌年の1955年の7月9日に、哲学者のバートランド・ラッセル、物理学者のアルバート・アインシュタイン、ジョリオ・キュリー、湯川秀樹ら世界的に著名な11人の学者が署名した宣言で、「将来の戦争に於ては、核兵器が必ず用いらるべきこと、しかもかかる兵器が人類の存続を脅かすものであることに鑑み、われわれは世界各国政府に対し、彼等の目的は世界戦争によっては遂げられないということを、彼等が自覚し、かつ公に確認することを強く勧告する」と述べていました。 この宣言は世界に大きな影響を与えてきましたが、今年のビキニ記念のつどいでは、改めてこの宣言の訴えを吟味してみようというわけです。
日時:2月24日(月・祝日)14時開会
会場:夢の島マリーナ マリンセンター2階会議室(東京都江東区夢の島3丁目)
新木場駅より直通シャトルバスを運行予定
定員:80名。申込み不要
資料代:500円。学生以下無料
問い合わせ:公益財団法人第五福竜丸平和協会
電話:03-3521-8494
E-Mail:fukuryumaru@msa.biglobe.ne.jp
(岩)