ラテンアメリカ・カリブの映画祭開催へ 明治大学商学部演習室の学生が主体となって企画・運営

 ラテンアメリカ・カリブ映画祭のタイトルは「Latin American and Caribbean Films for“Future”~ラテンアメリカ・カリブ映画で触れるSDGs~」である。その開催要領は次の通りだ。

【日 時】2024年 1月13日(土) 10:00 ~ 19:00(9:30開場)
【参 加】 自由、入場無料(ただし、各回、座席数200のため先着順)
【会 場】 明治大学(東京都千代田区駿河台1-1)グローバルフロント1階グローバルホール
【言 語】 各回、日本語字幕あり
【主 催】 明治大学商学部 所康弘演習室、明治大学国際教育センター
【後 援】 外務省、駐日メキシコ大使館、駐日キューバ大使館、駐日ドミニカ共和国大使館、
     駐日パナマ大使館、千代田区(東京都)

 ここでも言及されているように、映画祭を主催するのは明治大学商学部の所康弘演習室で、そこに所属するゼミの学生が運営委員となって映画祭の企画・運営にあたるという。国際映画祭を大学ゼミの学生たちが主体となって催すというケースは珍しいと言える。
 映画祭の開催目的について、学生たちは「ラテンアメリカ・カリブ諸国で製作された映画作品の上映を通じて、多くの若い世代・大学生・外国人留学生ならびに一般の方々に、この地域の社会、文化・芸術、歴史などに触れる機会を提供することです」としている。タイトルにある「SDGs」とは、国連が制定して全加盟国に実施を要請している世界共通の目標「持続可能な開発目標 17」である。

 上映作品は次の4本。
1 Corazon de Mezquite(ルシアの祈り)
 メキシコ映画。75分。SDGs目標は④「質の高い教育をみんなに」と⑤「ジェンダー平等を実現しよう」
メキシコ伝統文化(男性のみが楽器ハーブを演奏可能)の現実と向き合い、ハーブ演奏という夢を追いかけるメキシコのヨレメ(先住民族)の少女ルシアの物語。

2 El Mayor(エル・マヨール)
 キューバ映画。112分。SDGs目標は⑩「人と国の不平等をなくそう」
 19世紀のキューバがスペインから独立を目指す闘い(キューバ独立戦争)をイグナシオ・アグラモンテ将軍の半生を通じて描いた作品。

3 Plaza Catedral(プラサ・カテドラル)
 パナマ映画。85分。SDGs目標は⑩
パナマ国際映画祭観客賞受賞。パナマシティ旧市街で孤独な生活を送る喪中の女性アリシアが主人公。負傷した十代のストリートチルドレンとアリシアとの交流を描く。

4 Manana no te olvides(明日、忘れないで)
 ドミニカ共和国映画。117分。SDGs目標は⑩と⑯「平和と公正をすべての人に」
イタリア・ローマで開催された人権テーマに特化した国際映画祭、デイ・カステッリ・ロマーニ国際映画祭で最優秀作品賞受賞。アルツハイマー病患者のソフトその孫であるダウン症の青年が主人公。

問い合わせはhttps://lacff-meiji.com/

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