私自身としましては、40年ほど前に、アメリカの大学で学んだ「ノーマティブ」と「ポジティブ」の考え方を重要視しています。具体的には、「ノーマティブ」が「人々の行動」について、「ある一定の価値観に沿って行動すべきである」という理解になりますが、一方で、「ポジティブ」というのは、「何故、人々は、このような行動を取るのだるか?」という観点からの考察になります。そして、ご質問の「反緊縮運動」につきましても、「歴史的な流れから、人々は、どのような価値観で、どのような行動を取るのか?」の分析を重要視していますので、実際には、「世界的に大量の資金が存在したことにより、今まで放漫な金融政策が可能だった」、しかし、「今後は、実質的な資金が急減することにより、人々の行動が変わらざるを得なくなるのではないか?」とも考えている次第です。