南スーダンの紛争地を祭壇に見立て自衛隊員を人身御供に、憲法改正を狙うアベ政権

報道に依れば、愈々、新安保体制の下で自衛隊が紛争地南スーダンに新任務を持ち派遣されます。

しかしながら、実質的に内戦状態に突入している南スーダンにおいて、政府軍と反政府軍を問わずに国民に対する殺人、強盗等の犯罪に手を責めている長年に渡る戦争経験者である軍閥の兵士を前に、僅か数百人の自衛隊を派遣してどうなるものでもありません。

殺人等に手慣れた兵士を前に、貧弱な武装と何らの経験も有さない自衛隊の小部隊では、仮に、組織的な戦闘に巻き込まれた場合には、殲滅される恐れもある、と思われます。

 

最近の当地の様相は、現地の報道を翻訳されてご自身のブログで公開されておられる「スパイク通信員」氏のブログに拠られるのが良いでしょう。

平和を望む人限定 スパイク通信員の軍事評論

http://spikemilrev.com/index.shtml

スパイク通信員氏は、「私は無党派ながら、有権者の自発的な判断で世論が形成される民主主義社会を望んでおり、そうした動きの基盤となるような情報源が必要だと考えています。

(中略)

当サイトは、軍事問題に関する情報を分かりやすく一般の方々に提供することを目的に運営していきます。」とされ、日々、更新されています。

或は、断片的ながらBBCの日本語版でも現地情報は、日本の大本営発表より精確です。

勿論、英語なら山ほどの現地情報が得られます。 この国では、外国の情報は、言語に依る鎖国状態にあり、例え、米英のものでも精確には得られません。 今回の米国大統領選挙がその例です。

例えば、アベ氏が会われたトランプ氏には、家族として長女イヴァンカ氏と御夫君のジャレッド・クシュナー氏が付き添っている写真が観られましたが、これは、単なる家族としてトランプ氏に附き添った、と受け取るのは単純に過ぎるでしょう。

選挙戦や、両人の経歴からは、ご夫妻とも参謀長と参謀としての存在、と思うのが普通です。

翻って、自衛隊の南スーダン派遣の遠謀は、派遣した自衛隊員が大規模戦闘に巻き込まれて流血が大きければ大きい程に、憲法改正の動機になり得る訳ですから、アベ御一党にとっては、流血の事態が大きければ大きい程に望ましい訳です。 「憲法に縛られて、有効な反撃を行えなかった、無念である。 むざむざと犠牲になった自衛隊員は、これで最後にしたい。」等と言って。

そして、憲法改正に反対していた左派、リベラル等は、自衛隊の流血に責任がある、と絶叫するアベに責任転嫁され、国賊呼ばわりされる事態になることでしょう。

その場合、当初に派遣したのは、民進党の前身・民主党ですので、自らの責任転嫁も含めて、他党、主には、共産党に責任転嫁を謀り、自民・公明と妥協するでしょう。

否、既に、したのかも。 部落差別解消法も成立したことですので、自民党・民進党の妥協は暗黙の了解事項です。 野党共闘路線は、事実上、これで雲散霧消かも。

これが憲法改正に至る一つの道でしょう。 他にも色々と考えられるのですが、それは、また後日。

〈記事出典コード〉サイトちきゅう座http://www.chikyuza.net/
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