米国大統領選挙に限らないのですが、凡そあらゆる事象に関わって、この国では、私自身が受ける印象と巷間流布される意見とで相違がある場合が多く、その依って来る事由を考えることが多いので戸惑うことが、年々、多くなります。
それは、恐らく、私自身に原因があるのでしょう。 何しろ、NHKはおろかテレビを視聴しませんし、一般の新聞紙誌は購読しませんから。
そもそも、一般社会の事件には関心がありませんので、読むのは、英米の紙誌で自分の関心のあるもののみですし、それも定期的に購読しているのは、英国のカントリーの雑誌のみです。 後は、ネットで検索して自分の関心を惹いたものを読み、視聴するだけです。
そんな捻くれた人間が、言うのも可笑しいのですが、この国では、左右を問わずにトランプ氏に対する「評価」が一律で同様なのは、何故でしょう?
特に、左派に顕著なのですが、何故、この点に関しては、大本営発表を信じるのでしょうか?
クリントン氏の方が遥かに大統領として、相応しくは無い器量が事実で以て証明されている処、何故、トランプ氏の片言隻句に過剰反応されるのかが分かりません。 まあ~、これは、恐らく、私が知る事実を、大本営発表では沈黙しているので、一般には知らされていないのでしょうが。
その事例を少し挙げましょう。
その例の一。 トランプは排外主義者、との非難に関して。 特に移民に関わる氏の主張を非難される方々が多いのですが、トランプ新大統領の主張される処の“Immigration”(移民)の項目を読んでも、巷間批判されるような人種差別的な政策は見当たりません。 強いて言えば、国境に壁を築く、と言うものでしょうか。
しかし、これも当該の項目にある“ Mexico will pay for the wall.”とある処程度でしょうか。 「メキシコに払って貰う」程度の文句でしょうが、確かに奇異ではあります。
Trump Make America Great Again
でも、何処の国であっても、国境を管理せずに他国民が勝手に自国国境を行き来する自由を保障する国があるでしょうか。 自由放任に国境を開放すれば、合法的な往来ばかりではありません。 薬物等の密輸入等、そして人間までも売春目的に拉致し、入国させる例は多々見かける事例です。
国境には、陸上ならば、国境警備のために要員・資材を配置し、海上ならば、領海警備のために巡視船等を配備するのが普通です。 日本であれば、周囲が海のために海上保安庁と言う名の国境警備他の任務に就く専門機関が二十四時間警備しています。
寧ろ、私には、米国が国境を接する周辺諸国との境界に境界壁等の設置が無い現状が異様に思われます。 これでは、国境警備等は、不可能でしょう。 それとも、今までの政権では、不法移民歓迎が国策だったのでしょうか。 禿鷹企業にとっては、手っ取り早く、安上がりの労働力を得られるので望ましいのかも知れませんし、非合法部門では、買春等で搾取対象になる男女も得られることでしょうし。
更に、人種差別に関しては、選挙戦中における氏の主張からもそうした偏見は感じられず、例えば、アフリカ系米国人の置かれた苦境を知る処からの政策の主張がありました。
Angry Jobless Blacks & Donald Trump Honest Message response to African American
2016/08/27 に公開 You-tube
https://www.youtube.com/watch?v=-tmIF43pLJw
総じて、米国の報道機関のバイアスのかかった報道姿勢は、反トランプで一致したキャンペーンを行ったために、却って、一般国民のクリントン離れを招いた、と理解するとトランプ氏の当選の一事由が判明します。
代表的な事例は、クリントン・ニュース・ネットワーク(CNN)です。 当初は、そうした感想を抱くことも無かったのですが、クリントン氏の反国民的で不正義・不条理の人格が露見した事実を正確に報道せずに、トランプ氏の失言を集成し報道する姿勢には、可なりの違和感を抱いたものです。 下に挙げたのは、その一例ですが、クリントン氏に批判的な発言を遮る等は、普通に見られた事例でした。
CNN放映中、米議員がクリントン批判を展開した瞬間に通信障害(動画)Sputnik 2016年10月21日 18:52(アップデート 2016年10月21日 18:56) https://jp.sputniknews.com/us/201610212928838/
ウィキリークスに依れば、CNNの偏向報道は、常態化していたようで、反トランプのための報道機関であるのは間違いがありません。
ウィキリークス:CNNはトランプ氏へのインタビューの質問について民主党と打ち合わせをしていた Sputnik 2016年11月07日 19:35 https://jp.sputniknews.com/politics/201611072983890/
何れにしても、以下の記事中の動画にあるような政治倫理観の持ち主が、米国大統領になることが無かったことは幸いでした。
ヒラリー・クリントン氏が狂喜、「私たちが来て、それであれは死んだの」 Sputnik
2016年10月21日 06:50(アップデート 2016年10月21日 22:06) https://jp.sputniknews.com/politics/201610212925958/
〈記事出典コード〉サイトちきゅう座http://www.chikyuza.net/
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