哀れな猫と人間達よ

数年前に、「私宅の保護猫は、当面は私宅で過ごし、運よく施設に空きが出来たNPOに引き取って貰うことにしましたが、空きが無いか、高血圧で加療中の私が死ねば、安楽死を依頼することにしました。」と自身の投稿に書きました。

https://chikyuza.net/archives/14826

哀れな猫達よ 2011年 10月 1日

しかし、私を頼りに生きている猫達を、「安楽死」には到底出来る筈も無く、全国のNPOその他動物保護団体に問い合わせる内に、大阪にあるNPOで、飼い主が死亡その他(病気等)で動物の飼育が不可能になった折に、有料で全てを引き受けが可能であると知りました。

http://www.happyhouse.or.jp/

認定NPO法人 日本アニマルトラスト

犬・猫を始めとした、所謂、ペットの飼育に関しては、無責任な生体販売業者や飼い主が多いことから関連法制の整備と行政施策の充実が課題です。 その空白を埋めるべく動物保護団体が活動していますが、多くのボランティアや寄付に頼り活動を継続しつも、善意のみでは出来ないのは道理です。 動物の一生を看取るためには、食餌や医療の他に人件費も嵩みます。 如何に保護団体と云えども、無料で行うのは到底出来ない相談です。 私が契約することにしたNPOでは、一頭当たり四拾萬円ですが、これは、寄付その他を計算した結果の額です。 ペット・ホテル等の料金と照らせば明らかです。

ともあれ、漸く安心出来る対応策が見つかり、現在、契約の手続中ですが、寄付が計算の基礎にあることを知りつつ知らぬ顔を出来ません。 この際、会員になり、終生、NPOの活動を支えることにしまして、早速、会費を払い込みました。

さて、飼い猫は、私が万が一の場合には、頼れるところがある、として、飼い主の私には、そうしたところがあるのでしょうか。 「自己責任」と「自立意識」を強調され、国家の役割を米国と独占企業体奉仕に限定し、国民への奉仕は最小にすべく社会保障施策を切り捨てつつある現政権の下では、野良猫のように人間も産業廃棄物になれば「殺処分」される結末が待っているのでしょうか。