太田光征氏に依る 「【署名運動】重要・原発推進が国連総会で国際公約に? 福島事故など完全無視して議論が進行中(伊藤 和子)」と云う御投稿が 2014年 9月 15日に掲載されました。
反原発派にとっては、一大事と云う訳でしょうが、失礼ながら、今更何を、と云う感想を抱いてしまいます。 国連は、過去から、IPCC(気候変動に関する政府間パネル)を通じて二酸化炭素地球温暖化仮説(とも言えない「疑似科学」)を真実として国際交渉に依る「解決」(結局は金銭)を目指して来ました。 地球環境保全を表看板にした綺麗ごとを取り払えば、現実の各国政府の思惑は欲得で、それも錯綜していますが、大きな目的は、「クリーンエネルギー」宣伝に依る原発推進です。 その一例としては、嘗てイギリスで、炭鉱労働者のストに手を焼いたサッチャー政権がエネルギー転換を図り、原発推進の論拠としたことに良く表れています。
日本でも、反原発派の殆どは、二酸化炭素地球温暖化論に凝り固まった存在で、そのアキレス腱を攻められれば、「クリーンエネルギー」の原発推進か、原発の代替にはなり得ない代物ではあるが一旗揚げようとする似非自然保護派に依って喧伝されている「自然エネルギー」推進か、どちらかのエネルギー政策を主張せざるを得ない訳でしょう。 その結果は、反原発が不可能になること、と信じている私には、どうして反原発の立場に立たれる良心的な科学者、例えば、槌田敦氏、小出裕章氏、等が繰り返し主張されておられる温暖化論批判を無視されるのかが理解出来ません。
多くの自然保護運動家も、やがては、クリーンエネルギーに鞍替えされる顛末になるのでしょうか。 そう云えば「パンドラの約束」と云う映画には、自らのパラダイムを転換させた自然保護運動家が登場しますが、映画を御覧になった方々も多数がクリーンエネルギーの信奉者になったそうですから、元々疑似科学の影響を受けた人が一般的に存在するのでしょう。 「分別収集」を御題目にした面倒くさいごみの分別をしても、分けて集めて一緒に燃やしている自治体が多いのに、環境保護に一役果たしたように思わされている市民が多い国では、真実が広まることはありません。
此処でもブルマン!だよね氏が言われるように「ガス抜きをしつつ最終的には敗北に至るよう巧妙に仕掛けている」連中が居るのでしょうね。
原発は地震動では壊れない 2014年 9月 15日 ブルマン!だよね ちきゅう座
参考のために大阪府立大学準教授青野靖之氏に依る「これまでの気候の移り変わり(第四版)」を引用させて頂きます。 一般向けに優しく要約されておられますが、基となった研究は、地道に積み重ねられた実証的研究で、科学とはどのようなものかが良く分かり一種の感動さえも受けるものです。 決して、結論先に在りき、の浅薄なものではありません。
これまでの気候の移り変わり(第四版) 大気環境学研究グループ・青野靖之(准教授)