国際シンポジウム 「コリアン・ディアスポラの記憶を手繰る-『犠牲の状況』を超えて-」開催のお知らせ

 不条理な状況に置かれた人びとの封印された「ことば」、現実と折り合いがつかないまま言葉にもならない「ことば」、やり場のない腹立ちを暴力に訴えるしかない「ことば」などが、ナラティヴ・アートとしての映像や絵画にどのように織り込まれているか、映画監督・グスーヨン、画家・富山妙子という二人のアーティストを招き、対話を通してコリアン・ディアスポラの記憶を手繰る。

 犠牲の記憶を丁寧に手繰るよすがとするために、果てしない救いのなさに対する割り切れなさ、明確な言葉に落とし込めないもどかしさが後を引くような集いにしたい。

第一部「在日」から眺める-映画監督・グスーヨンとの対話-

講演: グスーヨン「在日という〈偶然〉」

『偶然にも最悪な少年』上映

発表: 李建志(関西学院大学)

「下関という〈境界〉を生きる-松田優作、そしてグスーヨン-」

コメント 外村大(東京大学)

第二部 植民地と画家-画家・富山妙子との対話-

『はじけ鳳仙花-わが筑豊わが朝鮮』上映

対談: 富山妙子×河原ノリエ(東京大学)

司会: 李静和(成蹊大学)

日時 : 2012年3月3日(土) 12:30-17:30

会場 : 東京大学生産技術研究所 An棟2F コンベンションホール

http://www.iis.u-tokyo.ac.jp/map/komaba.html

主催 : 東京大学東洋文化研究所東北アジア研究会

後援 : 東文研・ASNET

参加費:無料

連絡先 真鍋祐子 manabeyuko[at]hotmail.co.jp 

詳細内容は以下

http://www.ioc.u-tokyo.ac.jp/news/news.php?id=FriFeb101028372012