国際学術シンポジウム ————現代中国のリベラリズム再考————

著者: 石井知章 いしいともあき : 明治大学教授
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明治大学現代中国研究所主催

日時:7月30日(日)午前9時半から(事前予約不要、入場無料)

会場:明治大学駿河台校舎グローバルフロント1階グローバルホール

司会:鈴木賢(明治大学法学部教授)

通訳:及川淳子(桜美林大学グローバル・コミュニケーション学群専任講師)

徐行(東京大学東洋文化研究所助教)

9:00 開場

9:30 開会の挨拶(石井知章:明治大学商学部教授)

9:30〜10:30 許紀霖(華東師範大学教授)

テーマ: 新東亜秩序の構想:欧州連合(EU)式の運命共同体

10:30〜10:45 休憩

10:45〜11:45 劉擎(華東師範大学教授)

テーマ:中国リベラリズムをめぐる政治的論述の困難さに対する省察

11:45〜12:00 コメント:水羽信男(広島大学教授)

12:00〜12:30 質疑応答

昼休み

13:30〜14:10 J・フォーゲル(Professor、York University)

テーマ:天下主義的復興:中国の学術界は普遍的価値観を如何

に見ているのか

14:10〜14:50 T・Cheek(Professor、University of British Columbia)

テーマ:現代中国の知的公共領域

14:50〜15:00 休憩

15:00〜15:40 D・Ownby(Professor、Université de Montréal)

テーマ:中国の勃興とリベラリズム

15:40〜16:00 コメントと問題提起(王前:東京大学グローバル・コミュニケ

ーション研究センター特任准教授)

16:00〜16:30 質疑応答

総括コメント

16:30〜16:40 許紀霖

16:40〜16:50 劉擎

16:50-17:30   全体にわたる質疑応答

17:30  閉会の挨拶(石井知章)

(講演者のプロフィール)

劉擎(りゅう・けい)
1963年中国青海省生。政治学博士。華東師範大学政治学系教授。政治哲学・西洋政治思想史専攻。主著に『紛争的年代一当代西方思想尋踪』(広西師範大学出版社)、『中国有多特殊』(中信出版社)、『懸而未決的時刻一現代性論域中的西方思想』(新星出版社)等。日本語の翻訳論文として、「中国の文脈におけるリベラリズム――潜在力と苦境」、石井知章編『現代中国のリベラリズム思潮』藤原書店、2015年所収などがある。

許紀霖(きょ・きりん)
1957年、中国上海市生。1988年華東師範大学法学修士学位取得。華東師範大学教援。近現代中国政治思想史。最新の著作に『現代中国思想史論』(上海入民出版社〕、主篇に『新天下主義』(上海人民出版)等。日本語の翻訳論文として、「最近十年間の中国における歴史主義的思潮」、石井知章編『現代中国のリベラリズム思潮』藤原書店、2015年所収などがある。

ジョシュア・フォーゲル(Joshua Fogel)

ヨーク大学(カナダ)の歴史学講座教授(Canada Research Chair). コロンビア大学(アメリカ)でPhDを取得(1980年)。最近の著作として、 Maiden Voyage: The Senzaimaru and the Creation of Modern Sino-Japanese Relations (University of California Press, 2014); and Japanese for Sinologists: A Reading Primer with Glossaries and Translations (University of California Press, forthcoming August 2017)などがある.日本国内では、井上裕正訳『内藤湖南ポリティックスとシノロジー』(平凡社、 1989年)、阪谷芳直訳『中江丑吉と中国 : 一ヒューマニストの生と学問』(岩波書店、1992年)、岡田良之助訳『歴史学のなかの南京大虐殺』(柏書房, 2000年) の編著者として知られる。

ティモシー・チーク(Timothy Cheek)

ブリティッシュ・コロンビア大学(カナダ)歴史学部およびアジア研究所教授(Professor and Louis Cha Chair)。最近の研究・教育・翻訳の関心は、中国現代史、とりわけ20世紀における中国知識人の役割、および中国共産党史にある。最近の著作としては、 The Intellectual in Modern Chinese History (2015), Living with Reform: China Since 1989 (2006), Mao Zedong and China’s Revolutions (2002) and Propaganda and Culture in Mao’s China (1997)など.日本語訳としては、ロデリック・マックファーカー、 ティモシー・チーク、 ユージン・ウー編(徳田教之、 小山三郎、 鐙屋一訳)『毛沢東の秘められた 講話(上・下)』(岩波書店、1992-93年)がある。

デヴィッド・オンビ(David Ownby)

モントリオール大学(カナダ)歴史学部教授。最近の研究関心は、近現代中国における大衆運動史、民間宗教にある。最近の著作としては、Brotherhoods and Secret Societies in Early and Mid-Qing China (1996), Falungong and the Future of China (2008), and Making Saints in Modern China (2017), with Vincent Goossaert and Ji Zheなどがある。