地球温暖化によって世界的食糧危機が深刻になってきた。国連の気候変動に関する政府間パネル(IPCC)は3月31日横浜市で開かれ、「地球温暖化による気温上昇で穀物生産額が減少、世界的な食糧危機を招きかねない」との報告書を提出した。
世界の平均気温は18世紀半ばの産業革命前から最近(1986~2005年平均)までに約0・6度上昇。昨年秋に公表された第1作業部会の報告書では、現状のペースで排出増が続くと、今世紀末にさらに2・6~4・8度上昇するとの警告を発した。
毎日新聞3月31日付夕刊は、「4度気温が上がると、穀物の生産量が落ち込むなど世界的な食糧不足深刻化の可能性を指摘。さらに大規模な海面上昇を引き起こすグリーンランドや南極の氷床消失などの影響が高まる。2度以上の上昇でも、動植物などの絶滅を招く危険がある」と報じていたが,〝地球破滅〟につながる大問題になってきた。「乾燥地域では飲料水や農業用水などに使う水資源枯渇が起こる恐れもある」とも報告書は指摘しているが、現に中国が世界各地の水資源の調査を行っているとの情報もある
パチャウリIPCC議長は「温暖化の影響を受けない人はいない。紛争の増加など安全保障にも強く影響する」と訴え、温暖化防止策の重要性を強調していた。
中国のスモッグ拡大も恐ろしい
温暖化とは別に、中国のスモッグ(pm2・5など)拡大も恐ろしい。空全体がぼんやりした黄色に覆われ、息の詰まりそうな匂いが漂っており、ひどい時には5㍍先も見えないという。中国政府の経済至上主義がもたらしたものに違いなく、環境対策の欠落を指摘する声が強い。〝地球破滅〟につながりかねない環境問題に各国の連携こそ喫緊の課題である。
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