変革のアソシエ講座「マルクスの文法」のご案内

著者: 内田 弘 うちだひろし : 専修大学名誉教授
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「変革のアソシエ講座」で、近刊の拙著『《資本論》のシンメトリー』(社会評論社、2015年9月刊行)についての講座を下記のように開講しますので、関心のある方々の受講をお待ちします。
[場 所] 「協同センター・東京「変革のアソシエ」東京事務所」
〒164-0001 東京都中野区中野2-23-1 ニューグリーンビル301号。
電話03-5342-1395。
E-mail: associeforchange@mbn.nifty.com

http://homepage3.nifty.com/associe-for-change/home.html

[日 時] 2015年11月26日、2016年1月28日、2月25日、3月24日の4回。いずれも「第4木曜日」の午後7時から9時まで。2015年12月には開講日がないので、ご注意ください。

[受講申し込み先] 変革のアソシエ運営委員(講座担当)木畑壽信氏

[講座の概要] マルクスの『資本論』については、これまで膨大な研究がありますが、それらは、『資本論』の商品・貨幣・剰余価値・資本蓄積・資本循環・回転・再生産・利潤・利子・地代などの経済学の諸概念を《個別的に横並びに》考察してきました。そのため、著者マルクスが経済学批判の諸概念を或る一定の規則にそって展開する「『資本論』の文法」の深部にまで掘り下げることなく、『資本論』が系統的に編成されていることを突き止めることはありませんでした。この講座では、そのような限界を打破し、拙著で解明した《『資本論』の文法》を受講者のみなさんにお伝えすることを目的にしています。『資本論』の文法を知れば、『資本論』全体の編成がくっきりと分かり、個々の概念の意味もよく分かります。『資本論』がこれまで難解であったのは、『資本論』の文法が存在することに気づかず、『資本論』の今、読んでいる、或る個所の位置と意味が分からなかったからです。『資本論』の文法には、西欧近代の経済学史だけでなく、天文学史・哲学史・数学史などの諸学が合流し総合されています。『資本論』は単なる経済学の書物ではありません。そのような《『資本論』の原像》を復元することに、受講生のみなさんと一緒に取り組みたい、と希望しています。
 講座の説明は、レジュメを配布し、板書も活用し、平明に行います。
この講座では、拙著『《資本論》のシンメトリー』をテキストに用います。
(なお、このご案内は変革のアソシエの講座担当者の許可を得たものです。)