今年度の多田謡子反権力人権賞に下記の皆さんが決定いたしました。
再稼働阻止を闘う、「川内原発建設反対連絡協議会」も選ばれ、
鹿児島から代表の鳥原良子さんが出席されます。
受賞式は、12月20日(土)2〜5時 連合会館201会議室
5時〜 受賞者を囲むパーティーです。
どちらも参加無料です。
沢山の皆様のご参加をお待ちしております。
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http://tadayoko.net/kiroku/2014/2014osasoi.html
第26回受賞発表会のお誘い
多田謡子反権力人権基金運営委員会
2014/11
1.第26回「多田謡子反権力人権賞」受賞者の決定
2014年10月下旬の運営委員会において、18団体・個人の推薦候補者の
中から
下記の方々が第26回受賞者に決定されました。受賞者の方々には12月20日
(土)
の受賞発表会で講演していただき、多田謡子の著作「私の敵が見えてきた」ならびに
賞金20万円が贈呈されます。なお、受賞者選考理由は別紙をご参照ください。
● 袴田巌さん (無実の死刑囚。再審と刑の執行停止を勝ち取る)
● 川内原発建設反対連絡協議会 (川内原発再稼働阻止の闘い)
● こるむ(在特会らによる朝鮮学校に対する襲撃事件裁判を支援する会)
(朝鮮学校襲撃との闘い)
2.受賞発表会の開催
受賞者の皆さんをお迎えして、12月20日(土)、東京・連合会館において
受賞発表会を開催します。受賞者の方々には講演をお願いしています。
参加費は無料です。本年も多数の皆さんのご参加をお待ちしております。
・発表及び受賞式 2014年12月20日(土)午後2時~5時
連合会館2階201号室にて →地図
東京都千代田区神田駿河台3-2-11 (TEL03-3253-1771)
JR御茶ノ水駅より徒歩7分
3.受賞者を囲むパーティー
受賞発表会の終了後、引き続き同じ会場で、午後5時から7時をめどに、
受賞者を囲んで懇親会を開催します。参加費は無料です。パーティーのみの
ご参加も歓迎いたします。
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第26回多田謡子反権力人権賞受賞者選考理由
2014/11/03
● 袴田巌さん (無実の死刑囚。再審と刑の執行停止を勝ち取る)
《受賞理由》
袴田巌さんは1966年清水市で起きた殺人事件で犯人としてでっち上げられ、
論旨整然と無実を主張しましたが1968年静岡地裁で死刑判決、そして80年に
最高裁で死刑が確定しました。しかし不屈の闘いで今年2014年3月27日、
静岡地裁が再審開始を決定、死刑および拘置の執行停止によって48年ぶりに釈
放されました。
静岡地裁が、捜査機関により捏造された疑いのある証拠で有罪とされて死刑に
直面し、
これ以上拘置を続けることは耐えがたいほど正義に反するとまで言って釈放した
にもかかわらず、
検察は即時抗告し、現在再審は開始されていません。袴田さんの存在は日本に死
刑があっては
ならないことをはっきり示しています。
支え続けた姉の秀子さん、弁護団、支援団体の懸命の努力もあって袴田さんは
救出されました。
その活動を労い、長期の拘禁で心身とも弱り果てた袴田さんの回復を願い、一日
も早く再審無罪を
勝ち取ることを願って、多田謡子反権力人権賞を贈ります。
● 川内原発建設反対連絡協議会 (川内原発再稼働阻止の闘い)
《受賞理由》
川内原発建設反対連絡協議会は、1973年に川内原発の建設に反対する14
の団体により結成
されて大衆的な闘争を繰り広げ、1975年には九州電力による川内原発敷地の
ボーリング・コアの
差し替えを暴くなど、反対運動の中心を担ってきました。その後、九州電力と原
発推進派の巻き返しで
住民が抑え込まれ、大規模な反対運動の動きが取りにくくなった後も、地道に反
対運動を継続してきました。
福島原発事故後、住民に川内原発再稼働反対と脱原発の意識と意見が広がる
中、民意を無視して
再稼働へと突き進む鹿児島県知事と薩摩川内市長の画策と、福島原発事故の教訓
に学ばず抜本対策を
先送りして再稼働の実績作りにひた走る原子力規制委員会の手により、今、川内
原発が再稼働1号
とされようとしています。
福島原発事故までの長期にわたる困難な環境下で継続されてきた運動に敬意を
表し、
今後の厳しい闘いへの期待を込めて、多田謡子反権力人権賞を贈ります。
● こるむ(在特会らによる朝鮮学校に対する襲撃事件裁判を支援する会)
(朝鮮学校襲撃との闘い)
《受賞理由》
今吹き荒れるヘイトスピーチの起点の一つが、「在日特権を許さない市民の
会」らによって、
2009年12月から翌年3月まで強行された旧京都朝鮮第一初級学校への襲撃
です。
保護者や教師らは刑事告訴。さらに心的物的被害への損害賠償と学校周辺での街
宣禁止を求め
京都地裁に提訴しました。
「こるむ」はこの裁判の支援団体です。「ヘイトクライムのない社会を。民族
教育権を保障しよう」
を掲げ、保護者と教師ら学校関係者と弁護団、支援者たちを密接に繋ぎ、問題を
社会に訴えてきました。
2013年10月、京都地裁判は、学校周辺での街宣を禁じると同時に、差別
街宣を人種差別と断じ、
高額賠償を命じる判決を言い渡し、14年7月、大阪高裁は「在日朝鮮人の民族
教育を行う社会環境」
を法で守る利益とする史上初の判断を下しました。
在日朝鮮人の民族教育権保障への一歩となる判決を導き出した法廷闘争を支え
た「こるむ」に
多田謡子反権力人権賞を贈ります。
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澤井正子 原子力資料情報室(核燃料サイクル問題担当)
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