大震災後の状態を注視し、日本の大転換への道程を!

2012年2月17日 連帯・共同ニュース第228号

■  あの3月11日の大震災の後に誰もが後藤新平のような復興構想(プラン)をひっさげた政治家の登場は無理だろうと思った。原発震災も伴った大震災の復興が困難なものであることを理解していたからである。といって日本の政治家や政党の体たらくぶりがこれほどまでとはまた想像外でもあった。「大震災や原発震災からの復興と再生」を首相は所信表明の度にしていたが、いつのまにかそれは後景に退いている。3月11日からやがては一年になるが大震災の復興の展望は見えない。被災地の人々をはじめ多くの人々の復旧や復興に向けて奮闘や努力は伝わってくるにしても、政治家や政党がその役割を果たしているとは到底思えない。政党は相変わらずの政局(政争)の中にあり、政党は官僚主導の政治に従属したままである。財務官僚に主導された野田政権は消費増税の泥沼にはまりつつある。民主党は原発再稼働を最優先する原子力ムラや経産省の戦略に取り込まれる度合いを強めている。政治は低迷から抜け出すのではなく、反動的対応に転じはじめている。こういう時代だからこそ、日本の大転換をかけて日本の政治の現状に異議申し立てを続けなければならない。特に原発再稼働→原発保持に対峙し続け大転換への道程を拓こう。

■  3月11日前後には各地での集会や催し、あるいはデモなどの予定がある。「9条改憲阻止の会」は3月10日(原発いらない地球(いのち)のつどい:郡山市)と3月11日(原発いらない!3・11福島県民大集会;郡山市開成山野球場)の集会に参加する(バスでの現地参加を企画しているので参加希望者は連絡を)。東京では東京大行進~追悼と脱原発への誓いを新たに~が予定されている。また、午後4時30分~国会を囲もう!ヒューマンチエーンもある。

■  最近は週末には各地での集会やデモが多くなっている。例えば2月19日には杉並や江東などの地域での集会やデモがある。3月4日には三鷹でリレートークやパレードがある。これらはほんの一例だが経産省前テントには届いている。問い合わせや連絡などをして欲しい。2月18日(土)に経産省前テント広場応援の集いがある《場所はスペースたんぽぽ:時間は18時30分:浪江町の酪農家吉沢さんの講演会とアピール》。尚、2月18日(土)に午後2時から6時までスペースたんぽぽでテント全体会議がある(参加自由)ここではテントをめぐる状況と今後についての討議が行われる。2月19日にはたんぽぽ舎第24回総会(23周年)もある。2月20日(月)に9回目のストレステストの意見聴聞会(午後15時~18時)がある。傍聴を。  (文責 三上治)