子どもの安全を第一に

 Wall Street Journal 日本版によれば、原子力安全技術センターの23日付発表になる福島第一原発周辺の放射線量の推計積算値(12日~23日)は、基準を超えた地域の大半は半径20㌔の避難圏の中にあったとされています。 しかし「政府が乳児向けの基準としている100ミリシーベルトを超える地域は20キロ圏外にもみられ、同原発の北東や南約40キロにまで広がっている」とされています。

 加えて、「米国が今週、周辺地域の放射線量が日本の当局の数字より高いことを示唆するデータを発表したことから、日本政府は厳しい立場に追い込まれた。」とWSJは指摘していますが、菅内閣は、何時になれば正気になり国民の安全第一で事の解決にあたる積りなのでしょうか。

http://jp.wsj.com/Japan/node_209155

3/25 WSJ 放射能対策で日米に違い

http://online.wsj.com/article/SB10001424052748703921204576217523467555818.html?KEYWORDS=radiation

3/23 WSJ Radiation Would Have Spurred U.S. Evacuation

 現実に、東京の水道水が汚染された事実は、水源地或いは浄水場等がある地点が汚染されていることの実証です。 また、東京から中国に到着した日本人2人から「基準値を大幅に超える」放射能が検出されたと中国検疫当局が明らかにしたとの報は、汚染地域が大幅に広がる懸念が事実になったことではないのでしょうか。

http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-20255520110325

3/25 北京 ロイター 中国に到着した日本人2人、基準超える放射能を検出=中国当局

「ちきゅう座」編集部が「かの東條内閣だって「学童疎開」くらいは実施したが、菅内閣は、危険地域の児童や妊婦の避難さえ指示できない。」と厳しく糾弾されるのも当然です。 私は、その「危険地域」の見直し一つにも責任逃れと面子を重んじる余り、最早、手遅れになるのではないかと焦燥感に駆られています。

 都知事のような年配者でも、安全をアピールすべく、水道水を飲むパフォーマンスを行う大事な折に、不覚にも眼を瞑られたのです。 乳幼児を抱く母親がどのような心境になるのかは、誰にでも想像が出来ることです。 私にとって(そして恐らく皆さんも)、日本が財政的に破綻しようが、経済で二流国家になろうがどうでも良いのです。 水道は安全に飲めるのだろうか、戸外の空気は汚染されているのだろうか、と心配するようなことが無く、幼い子を安心して育てられる日本であれば。

http://mainichi.jp/select/weathernews/news/20110325ddm041040071000c.html

3/25 毎日新聞 東京朝刊

東日本大震災:水道水から放射性物質 乳幼児連れ母親、関西へ臨時帰省も

〈記事出典コード〉サイトちきゅう座 http://www.chikyuza.net/
〔eye1279:110325〕