2012年12月28日 連帯・共同ニュース第300号
■ 安倍自民党は選挙に臨むにあたって原発政策については判断を保留するという戦術をとった。誰もが彼らが原発保持であり、基本的に原子力ムラが福島第一原発事故後に構想してきた原発再稼働→原発保持を基本戦略としていることを知っていた。だが彼らは選挙用にこれらを隠し、マスコミも加担して原発問題を選挙の争点から避けていた。選挙で勝利し、新内閣を誕生させるや否や、さっそく茂木新経産省大臣に民主党政権が打ち出していた新規原発建設の廃止を見直すと言わせている。衣の下の鎧がチラチラと見えだしたというところだろうか。しかし、各原発の安全審査は活断層の問題が浮上し、簡単には行かない情勢になりつつある。かつて経産省や原子力むらが一番おそれた地震と原発関係が正面化してきているのだ。3・11後の脱原発の運動は裾野を広げ、原発問題を様々の領域からアプローチするようにしている。この運動が生み出してきたものは3・11以前に比較すれば広くて深いし、後戻りすることはない。一度、選挙に勝ったからと言って一内閣が簡単に覆せるものではない。僕らは再稼働阻止→原発廃炉の脱原発運動を続ければよいし、これに放射能汚染と闘う人々の行動と連携し、運動の重層的展開を志向すればいいのである。来年は脱原発運動の重層化の中で安倍内閣と対決しさらに前進を果たそう。
■ 世の中は年越しの時期に入った。年末年始には経産省前テントではいろいろの催しが組まれいる。僕らは権力の動きに対してテントに多くの人々の結集が唯一の対抗力であると考えているが年末年始のスケジュユ―ルにテントに足を運ぶことを組み入れて欲しい。12月31日(大晦日)テント前で、第二回『世界から原発をなくそう紅白歌合戦~命のワインイッシ―金より命だ』19時~23時。元旦「経産省前元旦マラソン11時スタート14時終了。甘酒・豚汁がふるまわれます。1月2日15時―17時新春川柳句会。1月3日コンサート13時~19時「After3・11~霞ヶ関の中心で愛を叫ぶ」。1月4日11時~14時「経産省前ひろば、新春餅つき大会」。年末年始は長い休みでもあるが、テントに足を運んで友人たちと語り合い、来年度の脱原発運動などについて意見交換をして欲しい。安倍内閣の下で憲法改正も意図されているが、それについても方策を語りあって欲しい。いい機会にしてもらいたいのだ。
■ 新事務所への移転が完了しました。場所は新橋駅の近くです。長い間、江田さんの会社《イメージ・ユニオン》を使用させていただいていた9条改憲阻止の会の事務所は新事務所に移転した。新事務所は新橋の駅の近くで住所は港区新橋3-2-4佐藤ビル2F。電話03-6206-1101。FAX03-6206-1102。経産省前テントとも比較的近で、是非、新事務所に御寄り願いたい。また、活動拠点として活用いたしてもらいたい。 (文責 三上治)