対米関係は安定へ─ニューヨークタイムズが報道

民主党代表選挙での菅直人首相の勝利を受けて、14日のニューヨークタイムズ紙の電子版は東京発で、この勝利で日本の同盟国であり保護者であるアメリカとのこのところのぎくしゃくした関係は、どちらかといえば落ち着くと見られると報じた。その理由として、沖縄の強い反対から再交渉を約束した小沢候補に対し、菅首相が日米の5月合意遵守の立場をとっていることを挙げた。

さらに日本の政治評論家の見方を引用して次のように報じた。

菅・小沢の争いは、政策ではなく、政治スタイルの争いであり、菅は日本の新しい政治スタイルの実験である。この敗北で小沢はいずれにしても政治的場面から少し後退するだろう。菅の勝利は政治資金を巡る検察の捜査に基づく大新聞の批判による小沢の評判の悪さによってもたらされた。小沢は民主党の若いメンバーや、ネット上では、泥沼の状況からの脱出には強いリーダーシップが必要と訴えて支持を受けた。

日本のメディアは小沢とその支持者が党を割ろうとするなら、菅にとって党の結束を保つことが最大の課題になると見ているが、同紙は権力への魅了から分裂はしないという政治評論家の見方を取り上げた     2010年9月15日

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