みなさまへ 松元
小出先生の「たね蒔きジャーナル」9月27日分の転送です。
伊方原発訴訟では国の証拠が黒塗りで、それでも立証を放棄し誤魔化した国が勝った。国と電力会社のグルの体質、何も変わってないと語ります。
●「小出裕章非公式まとめ」に生の声がアップされています。
http://hiroakikoide.wordpress.com/
=====以下転送======
永岡です、毎日放送ラジオ「たね蒔きジャーナル」、今日も水野晶子さんの司会、毎日新聞ほっと兵庫編集長の平野幸夫さんの案内で放送されました。トラ、秋風が冷たいです(泣)。
原発関係のニュース、国は原子力の方向を決める会議を開きました。国民の意見の98%(1万件中40%が原発の意見)が脱原発で、事故の影響、放射性廃棄物のものなどであり、慶応の金子勝さんも参加しています。
枝野大臣、原発再稼働、安全組織の改編で努力しており、安全庁の発足を待たずに今年度中にやると言っているのです。野田総理は来年夏と言っていたものの、枝野氏は今年度中と言っているのです。
福島事故、避難準備区域、30日に解除であり、半径20~30kmの5つの市町村で、5万8千人のうち半分が避難しています。斑目氏、良い方向に向かっていると語っています。
東電が事故時のマニュアルを黒く塗りつぶしたこと、元のものを出すように委員会は求めています。保安院、1~3号機の手順書の提出を今日、明日に求めます。
そして、小出先生の原発事故解説、東電の体質について、資料を黒塗りにしていたこと、衆院の科学技術委員会が提出を求めたのにこの始末で、これについて「原子力に関してはいつものこと」なのです。昔からこうであり、本来なら保安院が怒らないといけないのに、「国が黒塗りにしたこともある」、伊方原発訴訟(73年~)に小出先生関わり、国に証拠の裁判所への提出を求め、まず拒否、その後黒塗りが出てきたのです。サイエンスのデータで、明らかにしても困らないのに、企業秘密としたのです。裁判所の提出命令に従わず、住民側が負けたのです。証拠になるデータが揃わず、証拠を出し合って妥当性を検討するのに、国が立証を放棄して勝ったのです。保安院が今回黒塗りなしにしろと言っても、今までのことを経ないといけないのです。
東電、保安院の意向を見たと言っており、体質的に、毎日新聞、東電に天下っている(天上がりもあり、東電霞が関出張所と揶揄される)と報じ、その体質のものなのです。
原子力委員会が政策大綱の見直しをして、国の基本方針を決め、脱原発の金子勝さんも入っているのですが、これで方向性、変わればいいが、「難しい」のです。安全委員会、保安院、東電がグルになり原子力を進めてきた、2005年からの名称で、それ以前から国と電力会社がグルになり原子力を進めており、一朝一夕で体質が変わるものではないのです。
1年以内に見直すと言うものの、国を縛る大綱はなし、名前は立派でも、一般の方に意見を募集し、原発反対の声が98%なのです。小出先生、「今回はやらせが出来なかったのです」、直ちに廃止しろとの声が67%、「うれしい」のですが、これを無視できないと水野さん、平野さんも言い、しかし野田総理は外国で再稼働を言っており、今まで国民に背いてきた、国民が何を言っても、原子力を進める大綱になると小出先生言われ、批判的な人を入れても、ガス抜き、多数決で圧倒的少数で終わっていたのです。よく見ないといけないのです。
米のこと、二本松で米からセシウムが500ベクレル/kgの規制値と同じ値が出て、「当然のこと」、これからそれより多いもの、低いもの、様々な汚染濃度のものが出るのです。米は主食で3食食べる、他のものと同じ500ベクレルはもちろんおかしい、チェルノブイリでは輸入食品370ベクレル/kgであったのに、それより緩いのです。「遥かに緩まっている」のであり、食べると内部被曝する、規制値は、すでに環境は汚れており、農業者は被曝しつつ働いている、汚染の度合いはいろいろあり、農業者の作るものは受け入れないといけない、規制値を引くことに反対、しかし子供には違うと言うことで、子供には、1kgあたり事故前は0.何ベクレルであり、「500はおろか、100、10も子供には論外」で、きちっと測定して、子供に汚染のないものを回さないといけないのです。しかし、政府は何もしていないのです。
小出先生のお話、毎回厳しいですが、これが現実です。これを、お伝えいたしました
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パレスチナ連帯・札幌 代表 松元保昭