みなさまへ 松元
小出先生の「たね蒔きジャーナル」11月7日分の転送です。
「冷温停止」や「臨界」の定義を変えようとしている国や東電の姿勢を笑われ、愚かなことだと語っています。
また、農地など除染できないという現実を、「国は国民にちゃんと説明すべきだ」といいます。
●「小出裕章非公式まとめ」に生の声がアップされています。
http://hiroakikoide.wordpress.com/
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永岡です、毎日放送ラジオ「たね蒔きジャーナル」、今日も水野晶子さんの司会、毎日新聞ほっと兵庫編集長の平野幸夫さんの案内で放送されました。
原発のニュース、税金の無駄遣い(4800億円)で、原発立地地域の積立金が最も多かったのです。新たな増設原発は14基、3基は着工した、この3基の70億が使われます。
そして、小出先生のお話、福島2号機の再臨界ではなかったのですが、リスナーより、キセノン検出により、臨界の判定基準の検討を行うとしており、これを変える(小出先生ご存じない)というのですが、東電が判定基準を変えると経産省に報告したと言うのですが、東電に権限はなく、基準もなかったのです。では、臨界の定義は何かなのであり、国は冷温停止の基準も変えており、これについて、臨界は物理学的に核分裂の連鎖反応のことを言い、そうではない自発核分裂かの可能性しかなく、キセノンの量を正確に測定して、測定場所の体積、格納容器の一部にキセノンがある可能性もあり、それで臨界か、自発核分裂か判定できるのです。
では、キセノンの濃度で基準を変えると言う意味らしいのですが、キセノンを検出した場所、濃度により判定は変わる、物理的なプロセスをどう評価できるかなのです。今、融けた炉心がどこにあるか分からず判断は難しいが、臨界と自発核分裂ではキセノンの量は相当違うので、判断は容易なはずなのです。
では、キセノンが出ても、一定の量を変えたら、これまで発表されたことも公表されないことも想定され、データは公表してもらわないといけない、臨界か、自発核分裂か判断しないといけないのです。
細野氏、冷温停止は変えないと言っており、「愚かなことだ」、福島では調査団を組んでチェルノブイリを調査し、除染がいかに難しいか知らされてショックを受けているのです。農地の表土を剥ぐ除染はダメと、小出先生のお話通りであり、福島の調査団には、初めてチェルノブイリで知ったことも多く、福島の苦しんでいる人が事実を知らないのです。これについて、日本では原発事故は起こらないと国が言って国民が信じてきた、農地の汚染は思いもよらなかったが、チェルノブイリで農地回復の大変さは分かっていた、「農地の回復は出来ない、それを国がちゃんと説明しないといけない」のに、除染したら戻れると、国が言っているのが実情です。チェルノブイリではすぐ近くに田園があるのではないのです。野田総理が現地へ行ってパフォーマンスしたのが犯罪的なのです。
真実を国が告げないといけないのです。福島の方がチェルノブイリより、生活圏に近いところに原発があり、生活を取り戻すのは難しいのです。これが現実です。
今日も、小出先生のお話をお知らせいたしました。
なお、私が3月21日以来やっているこの番組での小出先生のお話、すでに各地でブログ等に載せていただいておりますが、本家本元?の私も、小出先生のお話をまとめたブログを開設しました。
http://plaza.rakuten.co.jp/tanukiwanwan
小出先生のお話、書き起こしている人は他にもいますが、それらは全て会話をすべて採録したものであり、私のように、1回の放送をA41枚程度にまとめて流している人は他にいないので、こちらのブログ(小出先生のお話を120回も記録していたのですね)もご愛用ください(宣伝してすみません(笑))。今まとめたら、8月ごろ菅総理(当時)と阪神の真弓監督(当時)、どっちが先に首になるとか書いており(笑)自分で笑いました(二人ともとっくの昔にクビです(笑)。それでも、真弓監督は3年やったのだから、いかに日本の総理大臣が短命か分かります(笑))。その昔、南海の鶴岡監督は20何年やったのですぞ、それを考えたら…(泣)。