小出先生、「自発的核分裂で出たキセノン、臨界とは別」

みなさまへ   松元
小出先生の「たね蒔きジャーナル」11月3日分の転送です。

「自発的核分裂」は臨界とは別で、たぶん臨界はないだろう。むしろ危険なのは宙吊りになっている4号機の使用済み燃料だ、と語っています。

●「小出裕章非公式まとめ」に生の声がアップされています。

http://hiroakikoide.wordpress.com/

=====以下転送=====

 永岡です、毎日放送ラジオ「たね蒔きジャーナル」、今日は千葉猛さんの司会、毎日新聞大阪本社論説委員の藤田悟さんの案内で放送されました。

 原発のニュース、2号機のキセノン、東電は放射能の自発的な核分裂で、臨界でないと言いました。キュリウム242が崩壊するキセノンの量と合う、臨界ならこの1万倍の量にある、停止している原子炉でも見られると言うのです。

 ベラルーシの研究者が、除染について効果を疑問視しています。福島で、ベラルーシと意見交換し、農地の表面の土を削ると肥沃度が下がり農作物が育ちにくい、除染の効果を疑問視し、高い濃度の汚染地では食料としない作物を作らないといけないと言うことです。

 東日本大震災のがれきが東京に到着し、6個のコンテナが江東区の焼却場で処理されます。11000トンのがれきを受け入れます。
 そして、小出先生のお話、神奈川のリスナーより、2号機のキセノンのこと、自発的核分裂であり、JCOではバケツで事故が起きたが、大丈夫かについて、まず自発的核分裂とは、放射能(セシウム、ヨウ素)はアルファ線、ベータ線を出して原子核崩壊する、キュリウムは、アルファやベータ崩壊せず、何をしなくしても勝手に核分裂する、ウランが核分裂して、セシウムやキュリウムが出来て、勝手に核分裂をします。

 量の問題で、自発的な核分裂、少しずつしかしない、キュリウムの量も多くなく、キセノンの検出もあるが、発熱量は取るに足らないのです。自発核分裂は臨界と関係なく、臨界が生じるかは別の問題であり、JCO事故、容易に臨界になる状態で作業していた、今回は原子炉が壊れていて、臨界にならないのです。予想を裏切り起こることもあるが、多分ないと思われるのです。JCOはウラン溶液を使い、核分裂性のウランが20%も大量にあり、危険であったのです。

 リスナーより、4号機の使用済み燃料、一刻も早く別の場所に移さないと、冷却できなくなり危険と海外のニュースで聞いたと言うことですが、心配するのはもっともで、大量の使用済み燃料が炉心の3倍もあり、冷却に失敗したら水素が出て燃料も融ける、一番恐れているのが、プールが宙吊りであり、下の階も爆発で吹き飛び支えを失っている、余震でプールがひっくり返ったら大変と、東電は補強工事を行うといい、それをやっていると思われる、しかし、補強しても余震が来てプールがひっくり返ると大量の燃料が融けて空気中に放射能が出る、水素爆発は起こらないが、融けて手の打ちようがなくなる、予断を許さないのです。

 藤田さん、キセノンのことで、年内の冷温停止は出来ない、政府が固執しているのがおかしい、原子炉を冷やし、自発核分裂は当たり前で、工程表の改定、作業変更はないのです。

 東電は福島構内で顔を覆う全面マスクを一部で免除すると言っているのですが、風で埃が舞い上がったらダメ、どこまで我慢するかの取引で、全面マスクは苦しいし、作業もしにくいが、息苦しく作業が出来ない時より、ある範囲全面マスクを免除するのがいい場合もあるのです。一度全面マスクをしたら分かる、とても仕事にならないのです。それをしないと内部被曝する、作業がやりにくいと言っていられないのです。

 今日も、小出先生のお話をお知らせいたしました。