小池百合子東京都知事の学歴詐称疑惑が、またもや話題に上っています。
この疑惑。 以前にも一部芸能人から呈されたことがありましたが、現地からカイロ大学関係者の祝福の声も届けられて、疑問を呈した人が赤恥を晒される始末でした。
【朗報】小池百合子の学歴詐称疑惑がついに晴れた! 2016年8月8日 netgeek
http://netgeek.biz/archives/80287
当選時には、世界的に報道されましたので、エジプトの大学関係者も承知されていたことでしょう。 一例では、英国BBCの報道にも、カイロ大学卒とありますし、履歴では、カイロ大学で学ばれる以前に、カイロにあるアメリカン大学で学ばれた経歴から、同大学のインタビューも受けられていて、同大学のホームページに掲載されています。
AUC Alumna, Tokyo Governor Yuriko Koike on 2020 Olympics September 4, 2016 The American University in Cairo http://www.aucegypt.edu/news/stories/auc-alumna-tokyo-governor-yuriko-koike-2020-olympics
ACUでカイロ大学に学ぶ以前に専門学習に必要なアラビア語を学ばれてからカイロ大学に移られたのでしょう。 専攻に必要なアラビア語の習得には、欧米諸国語を習得する以上の努力が必要なことは、少しばかり齧った経験から言えることです。
アラビア語は、会話が出来ても読み書きに習熟するには、特別の熱意が要りますので、就業しながら一定のレベルまで学習するのは容易なことではありません。
私は、それが理解出来た時点で学習そのものは断念しました。 英語や独語の習得とは、とても比較が出来ない程度の熱意が要るのです。 小池氏がACUでアラビア語を学んだ後にカイロ大学で専門学習をされたのは、順序としては当然のことでした。
小池氏のカイロ大学での専攻課程を検証することは、アラビア語の出来ない私にとって難題です。 英文のものを少し探したのですが、見つけることが出来ませんでした。
ただ、最初にこの問題が世間を騒がせた時点で、時事通信の記事が学歴問題を雲散霧消してくれたので、世間の同問題に係る興味は失せました。
残念ながら、時事通信の当該記事は既に、同社のサイトには無く、他のサイトに掲載されたものを参照するしか方法がありません。
【都知事選】「小池氏当選は大学の誇りだ」 小池百合子氏が卒業したエジプト・カイロ大学の関係者から祝福、歓迎の声 (時事通信からの転載) 2016/08/01(月) 日本とアジアニュース
http://japainworld.blogspot.com/2016/08/blog-post_1.html
何故、同じ問題が繰り返して提起されるのかが理解出来ません。
報道では、当時、小池氏と同居されていた人の発言が決定的な印象を与えるようですが、そのような迂遠な手法では無くて、疑惑と言われるのならば、現地で通訳を雇うか、アラビア語に堪能な記者を派遣して、カイロ大学で徹底的に調査されれば良いのではないのでしょうか。
卒業の事実を当該大学での調査の結果では証明出来ず、専攻指導をされた教授の証言も得られなければ、卒業の事実が無い、と言われても仕方がありません。
加えて、内外の報道であっても当事者の虚偽等に依り誤報になることもあり、徹底的な調査報道に基づいて真実を明らかにして不正を追及した者が最後の勝利を得ることもあります。
それをせずに、意図的に一片の疑問を投げかけるのみでは他に作為があるのではないか、と疑うので当然と思うのは、弁論と討論の技術を学び実践した者ならば普通のことなのです。