筑豊炭田に生きた生粋の炭坑夫、山本作兵衛の残した絵と日記697点が、日本初のユネスコ「世界記憶遺産(世界の記憶)」に登録されてから10年。記念日である昨年5月に再上映を予定していましたが、コロナで延期しました。
今月より東京で、大規模な「山本作兵衛展」が開催されています。
同時期に、アンコール上映をいたします。
初公開から3年。コロナ禍の中で様々なことを考えました。
作品内で描いた、変わらないこの国の構造、労働、差別・・・、炭鉱と原発。
作兵衛さんの絵の魅力にドキドキし、画家の故菊畑茂久馬さん、作家の森崎和江さん、そしてその絵さながらに働いた元おんな坑夫の言葉に、改めて心震える思いがします。
観た方を元気づけてくれると、信じています。
映画の公式HPもどうぞご覧ください。http://www.sakubeisan.com
劇場上映と展覧会は以下となります。
◆『作兵衛さんと日本を掘る』
ポレポレ東中野 https://pole2.co.jp/
2月26日(土)~3月4日(金) 10時よりのモーニング上映
私は、毎回、劇場におります。
◆『山本作兵衛展』
東京富士美術館 https://www.fujibi.or.jp/
2月11日(金・休)~3月13日(日) 月曜休館
原画114点を展示。これだけの数は、現地へ行っても見ることはできません。
映画と原画、両方とも見ていただければ、大きく心に響くものがあると思います。
私自身、“現代のおんな坑夫”として、この国の地下にまだまだ埋もれている事実を、掘り出し、表に運び出していく必要を、再びひしひしと感じているところです。
1週間限定のモーニング上映で、なかなか都合がつけづらいかと思いますが、まだ観ていない方、もう一度見ようという方、是非是非おいで下さい。
『作兵衛さんと日本を掘る』アンコールの上映チラシと 「山本作兵衛展」のチラシ、添付します。
劇場でお待ちしています。どうぞよろしくお願いいたします。
2022年2月16日