九州電力は7月31日、川内原発1号機(鹿児島県)を早ければ8月10日にも再稼働させる方針を原子力規制委員会に伝えた。
2013年7月の新規制基準施行後、審査に合格した原発の再稼働は初めて。同年9月から続いてきた「原発ゼロ」の状態は2年足らずで解消する見通し。
川内1号機の起動は、定期検査で停止した11年5月以来、約4年3カ月ぶり。
規制委は昨年9月、川内1、2号機について「新基準を満たしている」と判断し、設置変更許可を出した。今年3月からは1号機で、実際の設備や機器などを確認する使用前検査を始めた。九電は7月7日から核燃料を1号機の原子炉内に搬入。重大事故時の対応訓練を実施するなど、再稼働に向け準備を進めてきた。
九電は31日、規制委に「8月10日以降、準備が整い次第、原子炉を起動させる」と報告。規制委は検査官10人態勢で、起動に向けた作業を監視する。起動の数日後、タービンと接続して発電を開始。約1カ月の試験運転を経て、問題がなければ営業運転に移行する。
〝危険な原発ゼロ〟望む民意を無視した電力会社の営業優先の姿勢は許せない。
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