トランプ大統領と金委員長との会談は、朝鮮半島を含む極東の安全保障に極めて重大な影響を与える前兆とも言えるのではないか、との観測が出て来ています。
勿論、この国では、アベ政権の救世主とも言えるミサイルの来襲が絶えることにもなり、軍備拡張と軍事大国化を目指す予算増大と法制整備、憲法改悪の言い訳が絶えることにもなります。 この間、私自身が注目したのは、米軍の事故が多発したことでした。 北朝鮮に対する軍事侵攻が目前にあるのかも知れない、との憶測を置くとしても、嘗て無い程に米軍の事故が目立ったのでした。 緊張の余り、としても米軍そのものが疲弊しているのかも知れない、と観測した者が専門家にも居られた事実には眼を見張りました。
「米国の軍事力は、今でも他国を圧倒する規模にある。だがいまや、実際に敵国と戦闘を交えることなしに『失血死』に追い込まれる、きわめて現実的な危機に直面している。」と。
コラム:アジアで誇示する米軍事力、その裏にある「真実」
Peter Apps Reuters 2017年11月14日 / 16:00 / 7ヶ月前 https://jp.reuters.com/article/apps-military-idJPKBN1DE0LX
人類の歴史には、世界に冠たる「帝国」の繁栄とその没落が何度も存在します。 陽の落ちることの無い大英帝国がその植民地の独立を次々と許し、欧州の島国に戻った経過は、戦後に生まれた者ならば、自身の老化とともに我が眼で見たことです。 米国が同じ経過を辿るであろうことは自明です。
時は、新孤立主義的信条で諸外国に対するトランプ政権が米国に出来た処から変わる兆しが見える時代です。 そう言えば、トランプ大統領が、金正恩委員長と共にマクドナルドのハンバーガーを食べる、と公言していたのは選挙戦の最中からでした。
広大な国土と強大な国力を持つ中国とロシアを後背地にした北朝鮮と銃火を交えることの不利をビジネスマン大統領が覚っていた、としても不思議ではありません。 アメリカ・ファーストならば、当然のことです。
例えば、本年の始めから、トランプ大統領は、北朝鮮との戦争を否定されていました。
米大統領:北朝鮮との戦争を予想せず-武力衝突の懸念否定
Jennifer Jacobs、Kanga Kong Bloomberg 2018年1月11日 6:15 JST 更新日時 2018年1月11日 7:23 JST https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2018-01-10/P2D2G46S972801
アメリカ・ファーストの大統領が念頭にあるのは、米国経済繁栄と対外貿易の不均衡是正、移民政策の是正、等を始めとしての歴代大統領が世界支配の代価として一般国民に強いた不利益の見直しです。 英国のEU離脱と同等の政治的課題を一般国民から与えられている訳です。
支持者は、大統領が大企業相手に難題を吹きかけてその譲歩を得た経過を見て、更に支持を強めます。 北朝鮮相手でも同様でした。
民主党支持が圧倒的多数派のマスコミを除いて、例えば、テレビのAGT(America’s Got Talent)と言うタレント発掘番組を見ますと、トランプ大統領に扮したタレントにブーイングをされる方々も多数ですが、確かに、拍手喝采をされる方々も居られるのです。
The Singing Trump: Presidential Impersonator Channels Bruno Mars – America’s Got Talent 2017 https://www.youtube.com/watch?v=dUTtQPMuA1Y
この歌うトランプ。 タレントの腕も確かです。 最初に×をつけたジャッジも次回では称賛されています。 序でにその分も引いておきます。
America’s Got Talent 2017 Donald Trump Makes Backstreet Boys Great Again Full Clip Judge Cuts S12E08 https://www.youtube.com/watch?v=gIJ9S7cL7hQ
さて、世界に冠たる米国の衰退の兆しが見えたとしても、決して追随の性が矯正されることの無いこの国のことですが、せめて同様の米軍駐屯地として存在する国々と同じ条件整備をしては如何でしょうか。
そのために、国がしなければならない調査を沖縄県がされているのには、敬服しますが、もう少し早くされても良かったのではないのでしょうか。 即ち、客観的なデータを揃えて事の是非を説き、冷静に相手に譲歩を求める取引の術を身に着ける訳です。
トランプ大統領に倣い。
他国地位協定調査の中間報告書について 沖縄県 更新日:2018年6月2日 http://www.pref.okinawa.jp/site/chijiko/kichitai/sofa/chuukan.html
〈記事出典コード〉サイトちきゅう座 https://chikyuza.net/
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