【福島原発かながわ訴訟】「事故は防げた」。判決で国の責任を厳しく断罪。区域外避難の合理性認めるも、汚染や低線量被曝への言及避け「不安」への賠償にとどまる~横浜地裁---左記見出しは「民の声新聞 2019/02/21」からの引用であるが,全賠償を求めて神奈川県内に避難した人々が国と東電を相手取って起こした「福島原発かながわ訴訟」(村田弘原告団長)の判決が20日午前、横浜地裁(中平健裁判長)で言い渡された。
判決で国の責任を厳しく断罪した点でこの判決は画期的である。まだ国側不服の裁判が続くので,現在滞韓中の澤藤統一郎弁護士にも注意を払っていただきたいことを最初に申し上げたい。
さてフクシマ第一原発3号機の核爆発や他の3基暴発によって小生は被曝した。さらなる被曝を避けるために南東アジアに避難して海辺の町を転々としている。避難先は異なるも,神奈川県に避難した方々と状況は同じである。違いは,原発から約100km離れた栃木県那須地方の住人で,近くには那須御用邸があり,原発があるフクシマ県ほどには注目されていない地方であることである。
江戸川双葉町元町長さんらは埼玉に避難されているがカナガワへ避難された方々も「帰れない故郷福島」がある。同様に小生にとって「帰れない故郷那須」がある。小生たちはそれほど悪いことをした覚えがないのに故郷に帰れない。チェルノブイユ原発付近の住民もに「帰れない故郷」がある。
今環境省と内閣府は低線量被曝の恐ろしさを無視しているばかりか,放射線量の高い地域に「故郷に帰れ」と強制している。人非人の集団であろう。
幸い小生は「帰れない故郷」に帰れとは強制されていない。しかし低線量被曝の恐れが高いし,毎日毎晩現在もなお,フクシマ原発から放射性物質が空に舞い上がり,福島県近隣県に舞い降りている現状では,那須地域が「帰れない故郷」であることに変わりはない。
また他方で,水泳のオリンピック出場候補のIkee選手もプールの水を長時間浴びることによって白血病になったと推測されている。東京も危ない。九州でも佐賀県でもセシウム134が見つかったというから,日本全体がフクシマ由来の放射能に侵され始めているのかもしれない。去年の雪今いずこ。去年の放射能今いずこ。
小生は幸運にも(?)故郷を離れ,避難できたが,政府転覆を謀ったわけでもないのに「帰ることができない故郷那須」がある。終いの住処は何処。
追記:安倍・創価学会政権はトリチウムを含んだ汚染水を太平洋に流したままにし,これからは大量に流そうとしている。希釈化されるから安全なのだそうだ。しかしこれまでの文書改竄,デタラメ統計などの実態を顧みるとき,「安全」というのは偽装だろう。