みなさまへ 松元
きょう4月2日の「たね蒔きジャーナル」、小出先生はお休みですが広瀬隆さんが、4号機プールの甚大な危険性について訴えておりますのでお知らせいたします。
●「小出裕章非公式まとめ」に生の声がアップされています。http://hiroakikoide.wordpress.com/
=====以下、広瀬隆さんのお話=====
永岡です、たね蒔きジャーナル、今日も水野晶子さんの司会、毎日新聞ほっと兵庫編集長の平野幸夫さんの案内で放送されました。今日は小出先生はお休みで(これからも週2回は小出先生出られます)、反原発運動家で作家の広瀬隆さんが電話出演されました。広瀬さんは80年代から反原発活動を続けておられ、データもお持ちと言うことです。平野さん、原発事故は何十、何百年かかるが、エネルギーは国の行方を左右すると言われました。
原発のニュース、大飯再稼働について国会で取り上げられて、ストレステストの1次評価が終わり、地元の理解+政治判断で再稼働で、社民党の福島氏が枝野氏に地元の範囲を問い、枝野氏は京都,滋賀知事の理解と答え、また枝野氏、安全性は確認されていない、再稼働は反対と枝野氏は言うのです。
野田総理も安全に配慮と言っており、平野さん、週末に京都、滋賀に説明したものの納得せず、これは大きい、平野さん、枝野氏に判断する資格があるのか、事故の初期対応を誤り、その責任を取っていないのに経産大臣を務めているのは疑問と言われました。また、地元も政府は立地自治体を考え、そこには莫大な金が落ちて反対できないと国もタカをくくっているが、福島事故を見たら大変な範囲は大きく、地元を広くとらえよと言われました。
大阪、兵庫は地元に入らなのです。関電の大飯再稼働の条件として、敦賀市長は原発のある自治体が地元と言っています。立地自治体が地元と言う判断です。大阪府・市は原発100km圏内の合意を求めています。
兵庫の農協が、神戸産としていた米の中身が岩手産であったのです。岩手の米を8割混ぜて、産地標記を国内産にして、神戸育ちのオリジナル米として販売。JAは被災地の米を買い取ったものの、米が安くなり、この始末です。5kg入り50袋が販売済みなのです。
安全委員会に、電機連合が合わせて2.5億円の寄付をしていたことが分かったのです。電力会社の寄付は6000万円で、原子力開発機構は、審査委員10人を出して、寄付が審査を形骸化していることが懸念されるのです。原子力村の実態が見えて来て、再稼働を目指すのは原発利権、既得権に浸っていると平野さん言われました。節操のなさに唖然とされるのです。
そして、広瀬さんのお話、ずっと以前から原発への警告を発して、メッセージを発し始めたのは、もう古い話はいいと広瀬さん言われて、しかし広瀬さん技術者であり、エレクトロニクスの材料技術者をやり、工場技術者は全て知っていないとダメで、体験的にものを見るのはエンジニアの必須なのです。原子力の専門家と話すと、全体を知らないと言い、どんなことも最初は分からない、だから考える、専門家である必要はないのです。
放射能の問題もそうであるのです。このラジオ、リスナーが素人で質問をするので成り立つのです。リスナーより、事故はどうなっているのか、収束させる方法はあるかについて、「完全にない」、燃料棒が瓦礫のように落下して地下にめり込んでいる。東電が水をかけてもかかっているか分からない、中にめり込んだら水はかからない(外に出ていないとかからない)、瓦礫のような燃料棒を取り出せるかが事故収束で、それは出来ない、チャイナシンドローム(地下にめり込む)か、誰にもわかっていないのです。
アメリカのガンダーセンさんと、広瀬さん対談されて、ガンダーセンさん、アメリカの原子力の技術者で、事故の解析が一番できる人で、東電のビデオを見て何かが分かる人、滅多にいない人なのです。広瀬さん、講演会でガンダーセンさんのお話を紹介し、広瀬さんが怖かったのが、2月にガンダーセンさんの出された本(集英社新書、福島事故のの展望と真相)を読み震え上がった。
4号機が恐ろしく、4号機のこれから起こる怖いことは、人類の体験したことのないもので、対策が取れず、日本列島が壊滅すると書かれており、これについてガンダーセンさんに聞くと、4号機は水素爆発して上に何もない、使用済みプールがむき出しになり、ここの水が抜けたら、燃料が大気中で燃え出して、ウランの酸化物、燃料を包むジルコニウムの筒が燃え出して、灼熱で、ジルコニウムが大気にむき出しになり、燃え出す、これは人類の体験したことのないことなのです。
これは、4号機に火災が発生することなのです。核燃料が一緒に燃えて、何が起こるか、広瀬さん、4号機の建物が傾いて怖かった、そんなに新しいものではなく、1978年運転開始し、これが水素爆発、いろいろな写真を見て震え上がる、ガンダーセンさんの言うことが起こり得るのは、地震が来たらであり、一番怖いのは地震で、補強も出来ず(プールの下にコンクリートの下で鋼鉄の柱を突っ込んだ程度)、現場に近い人の話では、しっかりした工事は出来ておらず、下が弱かったらすべてアウトなのです。
プールの中に水があり、しかし大きな地震でプールが崩れて水がなくなったら核燃料が燃える、これにはいろいろなシナリオがあり、福島は余震で揺さぶられ、関西の人はいいが(記事でしか見ない)、関東の人は怖い、また福島か、なのです。これが揺さぶられて、プールが金属疲労のようになっている(巨大なエネルギーでなくても潰れる)、どさっと崩れなくても、亀裂が入れば終わり。少なくとも、万一そういうことが起これば日本が終わる~核燃料のとてつもない量があり、取り出した燃料は新しく、ガンダーセンさん、炉心数個分!の核燃料があると言い、ここが壊れたら、現場に人はいられなくなり、水で冷却できなくなり、作業員が全員逃げないと死んでしまうことになり、1~3、5,6号機も放棄して逃げないといけない、福島第2も巻き込まれるかも知れない、最悪のシナリオは次々の爆発なのです。
それを避けないといけない、恐れていてはいけない。ただ一つできるのは燃料棒の取り出しで、これも大変で、決死の作業が要り、今最悪(万一ではない)の事態、地震の断層(原発の目の前に二葉断層70kmあり、東電は細切れにしているものの、一本な長大なもので、動くとマグニチュード7.9クラスになる、関東大震災と同程度、阪神・淡路の8倍!のエネルギーが放出される)が動く傍証があり、東北大の中国の先生のお話で、二葉断層に水が染みて(地下水)、断層は亀裂、これに水が入るとすべりやすくなり、地震が起こりやすくなる。3・11の1か月後にいわき市で大きな余震があり(マグニチュード7)、その時に井戸沢断層が顔をだし、水が入ると動きやすいのは、新潟の地すべりと同じで、雪解け水が地下に入り崩落した、同じような原理が二葉断層で起こると言うのです。
茨城でも東海第2原発があり、ここでも大地震の可能性があり、隠れていた(認めなかった)断層を認めざるを得なくなったのです。
地震の恐れで、4号機(これだけではない)が一番危ないのです。
これで時間になってしまいました。広瀬さんのお話をお届けいたしました。