世界で一番、メリーなクリスマスを迎えるのは、何といってもトランプ・アメリカ新大統領でしょう、、 自分ちの別荘でクリスマス休暇を楽しみ、トランプ・タワーで新政権の構想を練ります。 プレスはトランプタワー・エレベーター前で待機していればいい、、非常に合理的で無駄がありません。 大統領選挙戦も自分の金で勝ち抜き、誰にも借金の負い目などありません。 一方負けたクリントンは、寒いニューヨークの夜に資金提供者らから呼び出しを食らい、ある事ない事を取り混ぜた言訳をしなければなりませんでした。
(1)トランプ新閣僚:
アメリカの新閣僚は、トランプ新大統領が指名し、上院指名承認公聴会での質疑応答を経た後、上院本会議において出席議員の3分の2以上の賛成多数で就任が承認される。
上院における新閣僚の承認の手続きには、公聴会や委員会採決、本会議採決などに少なくとも一週間の期間を要する。トランプさんは大統領就任式前にあらかじめ新閣僚の指名を行い、上院はそれにもとづいて承認手続きをかなり早い時点で開始する。トランプさんが指名した新閣僚の役職、氏名、(現職)、を紹介する。
国土安全保障長官ジョン・ケリー(海兵隊退役大将)、環境保護局局長スコット・プルイット(オクラホマ州の司法長官)、労働長官アンディー・パズダー(ファストフード大手CKEレストランツ・ホールディングスの最高経営責任者)、住宅都市開発長官ベン・カーソン(元神経外科医)、大統領首席補佐官ラインス・プリーバス(共和党全国委員長)、首席戦略官兼上級顧問スティーブン・バノン(保守系メディア「ブライトバート・ニュース」の元トップ)、司法長官ジェフ・セッションズ(アラバマ州選出共和党上院議員)、中央情報局(CIA)長官 、マイク・ポンペオ(カンザス州選出共和党下院議員)、国家安全保障担当大統領補佐官マイケル・フリン(退役陸軍中将、元国防情報局長)、国連大使ニッキー・ヘイリー(サウスカロライナ州知事)、教育長官ベッツィー・デボス(共和党の献金者。党の元ミシガン州委員長)、保健福祉長官トム・プライス(ジョージア州選出共和党下院議員)、
運輸長官イレイン・チャオ(元労働長官。夫は共和党のマコネル上院院内総務)、
財務長官 スティーブン・ムニューチン(元ゴールドマン・サックス幹部、選挙戦でのトランプ陣営の財務責任者)、商務長官ウィルバー・ロス(著名投資家、ファンド「WLロス」会長)、国防長官ジェームズ・マティス(元中央軍司令官)、エネルギー長官リック・ペリー(前テキサス州知事)。
(2)トランプの国務長官:
2016年12月13日、トランプさんは、次期国務長官に石油大手エクソンモービルのティラーソン会長兼最高経営責任者(64)を指名した。アメリカ合衆国国務長官はアメリカ合衆国の外交を担当するトップの閣僚で、日本の外務大臣に相当する。
トランプ政権移行チームが発表した声明の中でトランプさんは、「不屈の精神、地政学への幅広い経験と深い理解は国務長官にふさわしい。ティラーソンは損地域の安定を促進し米国の核となる安全保障面での国益追求に取り組むだろう」と、エクソンモービル会長兼最高経営責任者を称賛した。ニューヨーク・タイムズ紙による業界会長の報酬ランキングでトップ200に入っているティラーソン会長は、2016年の年間報酬が約24億3千万円で、純資産が150億円以上になるそうだ。
ティラーソン会長は「米国の外交関係における信頼回復と国家安全保障の推進に向けたビジョンを、トランプと共有している」と、明言した。2006年以降、石油大手エクソンモービルの会長兼最高経営責任者を務める石油業界の強者ティラーソン会長は、トランプさんと同様に公職経験はない。
ベーカー元国務長官、ライス元国務長官、ゲイツ元国防長官らの共和党重鎮が、ティラーソン指名を支持した。ティラーソン会長は、ロシアでの石油事業を通じてプーチン大統領と仲良しで、2013年には勲章を貰った。ティラーソンの米国務長官指名発表を受けて、すかさずラブロフ・ロシア外務大臣が、「将来のご同輩・次期外務大臣もトランプ次期大統領も、実利を重視する人間だ。ロシアはお互いの利益になる関係を築くことができると、期待している」と、ティラーソン次期米国務長官にエールを送った。
「ティラーソン会長は行政や外交の実務経験がないので、国務次官などを務めたネオコン(新保守主義派)の論客であるジョン・ボルトン元国連大使を副長官に起用するらしい」と、アメリカ・メデイアは伝えている。
(3)トランプの国務副長官:
国務副長官の呼び名が高いジョン・ボルトン元米国連大使は、テイラーソン会長を推薦したベーカー元国務長官の愛弟子でもある。「国連大使になったら真っ先にやろうと決心していたのは、ベーカー元国務長官と手がけた<国連西サハラ住民投票>だ」と、ジョン・ボルトンは今も<国連西サハラ住民投票>に執着している。
ボルトンと、北朝鮮を糾弾してきた安倍晋三首相とは、首相が内閣官房副長官時代から深い繋がりがあるようだ。
2006年7月5日に北朝鮮が行ったテポドン2号発射及び、同年10月9日に強行された核実験の後は安倍晋三内閣官房長官(当時)や麻生太郎外務大臣(当時)と共に北朝鮮への制裁路線を推し進めた。さらに、同年10月15日には対北朝鮮制裁決議の採択を安保理で実現する。バンコ・デルタ・アジアの北朝鮮の不正資金凍結も断行した。拉致被害者家族からも信頼され、2007年11月に拉致被害者家族連絡会が訪米した時には最初に面会し力づけた。さらに、北朝鮮の脅威に対抗するために、日本と韓国が核武装を検討することを主張している。
ボルトンは大金持ちではない。1948年、義侠心に溢れた消防士の家庭に生まれた。
トランプさんは休暇に入る前の2016年12月16日、フロリダ州で退役軍人を前にして、「われわれはあまりにも長い間、聞いたこともないような国々で次々と無謀な介入を行ってきた。常軌を逸していて、もう終わりにする」と述べ、戦争事業で儲けたオバマ政権を非難しました。 「CIAが毎日、大統領に耳打ちする情報はくだらない」と、トランプさんはCIAの連日ブリーフィングを断りました。 一方去りゆくオバマは、17日間ハワイバカンスの前に記者会見をし、「CIAの報告によると、ロシアのプーチンによるサイバー攻撃でクリントンはアメリカ大統領選挙に負けた」と、大統領選の敗因をプーチンにおしつけました。 遠い外野で観戦していると、オバマさんも金が絡んでるのかな?と、思ってしまいます。
思い出しました、、クリントン財団が2010年ハイチ大地震で、火事場泥棒よろしくかき集めた多額義援金の90%を猫ババしたことを、、この詐欺横領は、オバマ政権下のクリントン国務長官時代に起きた汚職です。 災害資本主義で儲ける偽善政権に、アメリカ庶民はウンザリしていたんでしょうね?
文:平田伊都子 ジャーナリスト、イラスト:川名生十 カメラマン、 2016・12・19
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