明日の行動は13時の新宿アルタ前からはじまる

連帯・共同ニュース 第125号 2011年6月10日

■  すっきりしない天候である。今は梅雨前の季節だから天候は致し方がないのかも知れないが、それにしても国会周辺や永田町界隈の政治的混迷は何なのか。内閣不信任騒動から連立への動きの中で「死に体に」見える菅首相は延命策に汲々としている。東日本大震災の復旧作業はスピードを欠いてそのもたつきは誰の目にも明らかだ。福島第一原発は暴発の危機を依然として回避しえていないのみならず、どれくらいの放射能が垂れ流しになっているのかも明瞭ではない。情報の隠ぺいと操作、後出しと言い訳の連続という事態は少しも変わってはいないのだ。しかし、それ以上に重要なことは政治の混迷の背後で日本の原発マフィアと呼ばれる面々の原発延命と推進の工作が活発になされていることである。メディアの報道に隠れて原発維持や原発推進の動きが進められている。彼らの巻き返しには注意が必要だ。僕らは一見奇怪に見える政治的動きの背後の動きを注視せねばならぬ。国民の脱原発の声とその結集が何よりもこれと闘う力である。

■  明日(6月11日)は脱100万人アクションであり、街という街を脱原発の声で溢れかえさせる日である。日本列島の街々で多くの若者が、主婦が、老人が、いつもは背広姿の人たちが繰り出す。色とりどりの装いを持って。これはお祭りである。日本列島の住民たちが自分たちの文化と生活を手にすることを願っての集まりであり祝祭である。原初の祭りはこんなものだったのだろうと思う。「さよなら原発」という言葉には日本列島の明日なき現在からの転換が込められている。大震災や原発震災からの復興のビジョンもある。僕らはこの6月のお祭り中で原発を野辺送りする。地震国日本から原発を葬送して緑なす日本列島を再生に向かせるために。

東京では三つの場所(芝公園、代々木公園、新宿公園多目的運動広場)で集会とデモ(パレ―ドを含む)がある。(三多摩や横浜でも独自の催しがある)。そして6時からは新宿アルタ前で共同行動がある。9条改憲阻止の会は13時から新宿アルタ前で独自の宣伝活動や集会を行う。14時には新宿の中心街をデモ行進する。そして、新宿公園多目的運動広場の集会とデモに参加する。ここには9条改憲阻止の会に集まる安保や全共闘世代の面々が集まる予定だ。古い友と再会が出来るかもしれない。13時からのアルタ前の行動ではこの間、8次に渡って東日本大震災の救援活動をしてきた面々からの報告がある。救援活動は長期戦になるがそのための準備も進められている。そして神戸在住の平和のピアニスト・池辺幸恵さんの演奏によるメッセージがある。彼女はこの日のために『革命』という曲も準備してくれたようだ。さらにリレートークや寸劇など脱原発への決意を込めた企画もある。決意の披歴、パフォーマンス等飛び入り歓迎である。この集会やデモを盛り上げるために、最大限の工夫をして参加してくれることを願いたい。服装での工夫、鳴り物やプラカードを持参も歓迎。(メガと鉢巻は事務所で準備)。 (文責 三上治) 

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