本土政府の沖縄差別,歴然

橋本龍太郎元首相の下で沖縄問題を担当した故梶山静六元官房長官直筆の書簡が発掘された。

政府はこれまで沖縄の地理的優位性や米軍の抑止力を名護への移設理由と説明してきたが,当時の沖縄差別の実態を物語る貴重な資料だ。

資料の分析に当たった前泊博盛沖縄国際大学教授は「書簡には抑止力など建前論はなく『他の自治体が引き受けないか沖縄に押し付ける』という政府の本音が見てとれる。その意識は20年たった今も変わらず普天間問題の源流になっている」と話している。