家系と魂の流れ
「自分の人生」を考える上で、重要な点の一つは、「家系」と「魂」の流れを理解することでもあるようだが、このことは、「家系」という「自分の先祖」や、「魂」という「自分の本質」を、深く認識することだと考えている。別の言葉では、「この家に、また、この両親のもとに、ある定まった日時で、生まれてくる」ということが「自分の星」であり、この時に、「自分の人生の9割が、すでに定まっている」という考え方のことである。
そして、「与えられた環境の下で、最大限の努力をする時に、最も魂が輝き、精神的な成長が得られる」、また、「魂は不滅であり、永遠に存続する」ということが、古来、言われていることだが、現在では、全く「時代遅れの考え方」とも理解されているのである。つまり、「あの世は存在しない」という考えを持つ人が、数多く存在し、実際には、「お金が、人生の全てである」と理解する人が、ほとんどの状態となっているからである。
その結果として、現在のような「世界的なマネーの大膨張」が発生したわけだが、このことは、「唯物論」という「物質文明が、最も大切であり、また、物質文明の象徴が、お金である」という考え方の「産物」とも言えるのである。しかし、これからは、「唯心論」という「心が、全てを形作る」という考え方が主流になるものと思われるが、このような「意識の大転換」が、「800年ごとの東西文明の交代期」に発生することも、歴史が教えることである。
そして、その時には、「多くの人々が、自分の人生や、あるいは、人類の歴史を見つめ直す状況」となるものと思われるが、この時に、大切な点が、前述の「家系と魂の流れ」とも考えられるのである。具体的には、多くの人々が、「なぜ私は、この時代、この場所に、生まれてきたのか?」と考え始め、同時に、「自分の命を、どのようにして使おうか?」と悩み始める状況のことだが、このことが、いわゆる「使命」と呼ばれるものであり、実際には、「あの世で、すでに、決まっていた事」とも考えられるのである。
また、この点が理解され始めると、多くの人々は、一心不乱に、自分の使命に邁進し始めるものと思われるが、この時に起こることは、「お金は、働いた努力の結果として生まれるものであり、決して、人生で最も大切なものではない」という「認識の変化」だと考えている。別の言葉では、「時は金なり」の時代が終焉し、今後は、「時は命なり」の時代が訪れるものと考えているが、昨年末の「アメリカの利上げ」は、これから想定される「大転換の時代」のキッカケとなった可能性もあるようだ。(2016.1.15)
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北朝鮮の核実験
「1月6日」に、「北朝鮮の核実験」が実施されたが、今回は、真偽のほどは定かではないものの、「水爆の開発に成功した」とも伝えられているために、世界に、きわめて重大な影響を与えた事件だったようである。そして、同時に、「北朝鮮の運命」も気に掛かる状況となってきたようだが、実際には、「北朝鮮の崩壊」、すなわち、「南北朝鮮の統一」も想定しておく必要性があるようにも感じられるのである。
つまり、「1989年11月9日」に「ベルリンの壁」が崩壊し、その後、「1990年10月3日」に「東西ドイツの統一」が実施された時から、将来的には、「南北朝鮮の統一」が実現する可能性を考慮してきたのだが、現在では、いよいよ、現実味を帯びてきたようにも思われるのである。そして、このことにも、実に深い意味が隠されているようにも感じているが、「東洋学」が教えることは、基本的に、「東西の関係」が「現実世界」、また、「南北の関係」が「精神世界」を意味している。
具体的には、「ベルリンの壁」が崩壊した後に、「ソ連の崩壊」が起き、その結果として、「ソ連」や「中国」などの、いわゆる共産主義国が、こぞって、資本市場に参入してきたのだった。つまり、現実世界においては、世界全体が、実質的に、「資本主義国家」に統一されたものと考えているが、このことが、現在の「超低金利状態」、あるいは、「国債やデリバティブのバブル」を生み出した原因の一つとも思われるのである。
このように、現在では、「北朝鮮の暴走」が、限界点にまで達した可能性も存在し、今後は、「世界全体が、こぞって、いろいろな制裁を実施する可能性」が高くなってきたようだが、同時に発生したことが、「日本国債が、大天井を付けた可能性」とも言えるのである。つまり、「北朝鮮の核実験」が、結果として、「日本の国債バブル」を崩壊させる状況も想定されるのだが、このことは、今後、世界情勢が、「東西問題」から「南北問題」へと移行する可能性を示唆しているようである。
具体的には、「国債価格の暴落」により、世界の「金融システム」や「通貨制度」が崩壊し、現在の「お金」が、頼りにならなくなる状況が想定されるのである。その結果として、世界中の人々が、真剣に、「お金の謎」や「人類の歴史」を考えるとともに、現在の「宗教対立」などの問題に取り組み始めることも予想されるのだが、このような状況こそが、本当の「人類の進歩」であり、実際には、「節から芽が出る」という言葉が意味することでもあるようだ。(2016.1.15)
本間宗究のコラムhttp://www.tender-am.com/column.html より許可を得て転載。
〈記事出典コード〉サイトちきゅう座 http://www.chikyuza.net/
〔opinion5907:160216〕