秩序の形成と崩壊
新たな関心を持った「量子力学」や「分子遺物学」などを勉強し始めたものの、今までは、全く歯に立たない状況だったが、現在では、わずかながらも光明が見え始めてきた段階のようにも感じている。つまり、「秩序の形成と崩壊」に関して、今まで研究してきた「東洋学」が応用できる可能性であり、実際には、「十干十二支」や「易経」などを、「エントロピーの法則」や「自己組織化の理論」に当てはめることである。
別の言葉では、「大自然界」や「人間社会」において、「どのような秩序が、どのようにして形成され、また、その後に、どのようなメカニズムで崩壊するのか?」を考えることである。そして、この点に関して、もっとも単純に当てはまる言葉は、「非理法権天」だと考えているが、実際には、「非合理な状態から合理的な秩序が形成され、その後、秩序の明文化である法律が発展するものの、その結果として、法律に従う人々が隷従化する『権力の暴走』が発生する展開」のことである。
そして、この「権力の暴走」に関しては、「軍事力」と「資金力」の二種類が存在するものと感じているが、実際には、「ミャンマーのクーデター」と「先進各国の金融政策」が参考になるものと感じている。つまり、「権力者の思い通りに、国民の行動を制御する方法」、しかも、「最後に、国民を不幸な状態に陥れる政策」としては、「軍事力による押さえ付け」という「目に見える、分かりやすい方法」と、「金融政策や資金力による押さえ付け」という「目に見えない、分かりにくい方法」が存在するものと思われるのである。
より詳しく申し上げると、「マネーの大膨張」がもたらす「金融システムの崩壊」のことであり、実際には、「簿外取引(オフバランス)で膨れ上がったデリバティブの残高を縮小させるために、中央銀行のバランスシートを大膨張させた展開」のことである。別の言葉では、「1971年のニクソンショック」以降に誕生した「信用本位制」と呼ぶべき通貨制度に関して、今までは、「国民の資金を利用して超低金利状態を作り出すことにより、時間稼ぎが可能な状況」だったものの、現在では、「デジタル通貨の枯渇により、金利の上昇が始まり、間もなく、通貨制度の崩壊が予想される段階」とも考えられるのである。
つまり、現在は、世界全体で、「権力の暴走」が窮まった状況のようにも感じているが、この結果として発生している変化が、「国民の気付きや覚醒」であり、実際には、「人間の作った法律」よりも、「天地自然の理」という「神様の創った法則」に対する信頼感への移行のことである。(2022.2.3)
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激動の2022年
「暦のフラクタル」に注意しながら、「2月初めの相場」を見守っていたが、現時点では、「予想以上の結果」が出たものと考えている。つまり、「2022年」と「2月」が「壬寅」という同じ暦のために、「2月相場を見ることにより、2022年の年間波動が予測できる可能性」を考えていたが、実際には、「2月3日からの約3日間」が「2022年の相場を、より一層、凝縮した波動だった可能性」という「新たな発見」に繋がったのである。
具体的には、「2月4日」に発生した「世界的な金利上昇(国債価格の下落)」や「その他の資産価格の推移」などに関して、このことが、「今年の8月から9月にかけて、より巨大な波動を形成する前兆」のようにも感じられた次第である。つまり、過去20年余りの期間、「海中のビーチボール」のように、「先進各国政府の金融抑圧により抑えられていた動き」が、「2022年の後半に、本格的に表面化する可能性」のことである。
より詳しく申し上げると、「デリバティブ」という「巨大な金融商品」が産み出した「大量のデジタル通貨」が、間もなく、「紙幣の形で実物資産へ流れ出す状況」のことでもあるが、今までは、「物価の統計」のみならず、「通貨の残高」においても、「オフバランス(簿外取引)で保有されていたデリバティブが、どのような働きをしたのか?」が理解されていなかったことも見て取れるのである。
つまり、「デジタル通貨はデジタル商品へ流れ、また、実物商品は価格統制により上昇が抑えられていた状況」だったために、「オカネとモノとの関係性」を示すはずの「物価指数」が歪められ、正確に実情を表していなかったものと考えられるのである。あるいは、既存の経済学自体が、「実体経済」の動向だけに注目し、「マネー経済」が無視されていた状況だったために、「現在、どれほどのオカネが世界に存在し、どのようなモノが取引されているのか?」が、ほとんど理解されていない状況のことである。
しかし、「2022年に予想される劇的な変化」としては、「2月の初め」に発生した状況のとおりに、「世界的な金利上昇」の加速であり、また、「さまざまな実物資産価格の上昇」とも想定されるのである。また、今後、最も注目すべき点は、「デリバティブのバブルが、いつ、完全崩壊するのか?」、あるいは、「いつ、ハイパーインフレが発生し、そして、どれほどの期間で収まるのか?」などだと思われるが、この展開についても、「今後の2、3か月間で、ある程度の予想が可能ではないか?」とも想定されるために、今まで以上の興味と関心を持って、「暦のフラクタル」を研究したいと考えている。(2022.2.5)
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三寅の福
「2022年2月」は、「暦の研究」に関して、きわめて貴重な月になるものと思われるが、その理由としては、「2月18日」が、「60年サイクル、60ケ月サイクル、そして、60日サイクル」の全てにおいて、「壬寅(みずのえ とら)」という暦になる点が指摘できるものと考えている。つまり、「トラ、トラ、トラ」の言葉で知られる「真珠湾攻撃の奇襲電文」については、「寅の年、寅の日、そして、寅の刻に、聖徳太子が信貴山で、仏敵物部氏討伐の戦勝祈願を行ったことに由来する」とも言われているのである。
そのために、「2010年2月」の「寅の年、寅の月、そして、寅の日」以降、「寅の暦」については、今まで以上の注意を払ってきたが、今回、驚かされたことは、前述のとおりに、「これほど珍しい暦が発生する状況」とも言えるのである。つまり、「世の中の大転換」に関して、「今月ほど、タイミングが合っているときは、今までに存在しなかったのではないか?」と感じており、また、「実際に発生する出来事」についても、「大転換を象徴するような展開」となっていることも見て取れるのである。
より詳しく申し上げると、「四柱推命」と「易経」という「東洋の宝物」に関して、「今月は、何らかの意味を持つ月になるのではないか?」とも感じているが、この点については、現代の物理学において、「時間と空間の研究」が、盛んにおこなわれている状況となっていることからも明らかだと感じている。つまり、「四柱推命」とは「四つの柱で、時間的な展開を研究する学問」であり、また、「易経」とは「時間の展開とともに、空間で、どのような変化が発生するのかを研究する学問」とも言えるからである。
ただし、今までは、「マクロの物理学」という「目に見える物質を研究する学問」だけが「科学的な分析」であり、一方で、「目に見えない分野を研究する学問」である「四柱推命」や「易経」などは、「ミクロの物理学」と同様に、「迷信である」と理解されていたのである。つまり、「西洋の唯物論」だけが「真の学問」であり、「東洋の唯心論」は「学問と呼べる代物ではない」というような認識が、世界的に広がっていたわけだが、現在では、この点についても、徐々に、変化が発生していることも見て取れるのである。
そして、今月は、「何らかの事件の発生により、より一層、この傾向に拍車がかかるのではないか?」とも感じているが、実際には、「一万円札に描かれていた聖徳太子」ではなく、「仏教の普及に命を捧げた聖徳太子」というように、「仏教」などの「精神的な教え」が、通貨とは反対に、「紙から神への変化」を遂げる可能性とも言えるようである。(2022.2.7)
本間宗究のコラムhttp://www.tender-am.com/column.html より許可を得て転載。
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〔opinion11825:220308〕