パウエル次期FRB議長について
「11月2日」に「パウエル次期FRB議長」が決定したが、「パウエル氏」の経歴や性格から判断すると、「2018年」は、本格的な「インフレ(通貨価値の下落)」が見え始めるとともに、「世界全体が混乱する可能性」を想定している。つまり、「パウエル氏」については、基本的に「弁護士」であり、「金融」や「経済」に対する理解度が、「前任者たちと比べて、大きく劣る可能性」を危惧しているからである。
また、「算命学」によると、「午未天中殺」という「今までの流れを終わらせる運命の持ち主」であるとともに、「人なつっこい社交家で明るく協調性に富んでいるものの、孤独な作業を嫌い、社会の上下関係をわきまえることができず、時に失敗する」、また、「商才があり、セールスマンになると成績を上げるが、学者や技術者など、ものを考える仕事には不向きである」とも説明されているのである。
このように、「2018年」については、すでに始まった「ギャロッピング・インフレ」が、より一層、激化するとともに、「ハイパーインフレ」への移行を考える必要性があるものと考えている。つまり、現在は、典型的な「通貨の堕落」が進展した結果として、古典的な「インフレ(通貨価値の下落)」」が進行しているものと考えているが、残念ながら、日本では、いまだに、この点がほとんど理解されていない状況とも思われるのである。
別の言葉では、「2007年から2008年」に発生した「GFC(世界的な金融大混乱)」が「金融の大地震」であり、その後は、「クリーピングインフレ(忍び寄るインフレ)」が襲ってきたものと考えている。また、「2016年7月」の「マイナス金利のピーク」から「ギャロッピング・インフレ」へと変化し、その結果が、現在の「世界的な株高」とも考えられるのである。しかし、実際には、経済学者の「ケインズ」の言葉のとおりに、「通貨の堕落が引き起こすインフレについては、100万人に一人も気づかないうちに進行する」という展開となっており、そのために、今後の注目点は、「いつ、世界中の人々が、本当の原因に気付くのか?」だと思われるのである。
また、「ギャロッピング・インフレ」の特徴としては、「企業は儲かるものの、年金生活者やサラリーマンの生活が苦しくなる」という点が挙げられるが、今後の注目点は、「国民が、どこまで、現在の超低金利状態に我慢できるのか?」でもあるようだが、実際には、「金利の上昇」が「日銀」や「政府」の財政問題を悪化させ、その後、「紙幣の大増刷」が引き起こす「ハイパーインフレ」に繋がる状況も想定されるのである。(2017.11.11)
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堕落のメカニズム
戦後の日本は、人類史上、稀に見るほどの「高度経済成長」を達成したが、その後、「驕り」や「昂ぶり」などにより、長期の「堕落の期間」に突入したものと考えている。つまり、「バブルの発生と崩壊」であり、また、「失われた20年間」のことだが、今後は、「人類史上最大の覚醒」が起こる状況を想定しており、そのためには、「堕落のメカニズム」を解明する必要性があるものと考えている。別の言葉では、「高度経済成長期」に、すでに、「堕落の危機」が内包されていた可能性のことだが、同時に、現在の「堕落の期間」にも、反対に、大きな「覚醒」の芽が内包されているようにも感じられるのである。
そのために、今回は、「戦後の日本で、どのような現象が発生したのか?」を、「企業経営者」や「政治家」、あるいは、「官僚」に関して、「天爵(天の位)」と「人爵(地の位)」との関係性から考えてみたいと思う。つまり、「戦後の日本」は、「焼け野原」の状態、すなわち、「地の位」が「1のレベル」からスタートしたわけだが、この時に現れたのが、「松下幸之助氏」や「本田宗一郎氏」など「天の位」が「6前後のレベル」と思われる「高い志」を持った経営者だったのである。
別の言葉では、「東洋学」が教える「創業者の時代」であり、この時には、多くの人々が、「高い志」に感化され、「日本人全体の地の位」が上昇したものと考えているが、その後、「保守の時代」という「二代目の世代」に移行すると、「天の位」が低下し、「地の位」が上昇する現象が現れたものと想定されるのである。また、その後は、「事なかれ主義」から「崩壊の時代」へ移行し、現在の「国家財政破綻の危機」に見舞われている状況が発生したものと想定されるのである。つまり、「天の位」が「3程度のレベル」にまで低下した状況下で、「地の位」だけが、「マネーの大膨張」などにより、「6程度のレベルにまで位置している状態」のようにも思われるのである。
そのために、これから発生する現象は、「地の位」が「天の位」にまで低下する状況、すなわち、「金融面での焼け野原状態」だと考えているが、この時に発生する現象は、やはり、「高い志」を持った人々の「再出現」とも言えるようである。つまり、「このままではいけない」と考え、「日本の少子高齢化問題」や「世界的な金融危機」を、根本から是正する人々のことだが、実際には、「創造的破壊」という言葉のとおりに、「既成の概念や社会体制」が崩壊した時に、新たな「創業者の時代」が始まる状況のことだが、この点については、すでに、「AI(人工知能)」や「IoT」などが、大きなヒントを与えてくれているようにも感じている。(2017.11.11)
本間宗究のコラムhttp://www.tender-am.com/column.html より許可を得て転載。
〈記事出典コード〉サイトちきゅう座http://www.chikyuza.net/
〔opinion7179:171212〕