東京⇔沖縄 池袋モンパルナスとニシムイ美術村 板橋区立美術館で東京と沖縄の文化交流を展示

 1930年代の東京・池袋周辺にはアトリエ付き住宅が立ち並び、その様子はパリの芸術家街になぞらえ「池袋モンパルナス」と呼ばれた。そこには、北海道から沖縄まで各地から上京した芸術家の卵が集い、切磋琢磨しながら新たな表現を模索する。隣接する落合にも佐伯祐三、松本竣介や沖縄出身の名渡山愛順らの画家、文学者、音楽家たちが居を構えていた。しかし、太平洋戦争はこうした営みを一変させ、自由な作品発表の場は失われた。戦後、「池袋モンパルナス」は再建され、新たな美術運動の発信の場となった。
 一方、沖縄でも名渡山らを中心に、1948年に「ニシムイ美術村」が那覇・首里に建設され、画家や彫刻家、文化人がここに集い、戦後沖縄の美術と文化の展開に主導的な役割を果たした。
 会場には、池袋モンパルナスとニシムイ美術村に集まった芸術家の作品約90点を展示し、2つのアトリエ村の概要と意義を明らかにするとともに東京と沖縄の文化交流の一断面を紹介する。

 期 間:2月24日(土)~4月15日(日)
     9時30分~17時 月曜日は休館
 
 会 場:板橋区立美術館(東京都板橋区赤塚5-34-27。℡03-3979-3251)
       路線バス=東武東上線成増駅北口2番のりば「増17区立美術館経由高島平操作場」
              行き「区立美術館」下車、
       都営三田線高島平駅西口2番のりば「増17区立美術館経由成増駅北口」行き
             「区立美術館」下車
 
 観覧料:一般650円、高校・大学生450円。小・中学生200円

 主 催:板橋区立美術館、共同通信社

初出:「リベラル21」より許可を得て転載http://lib21.blog96.fc2.com/