東北フォーラム(井上明久元東北大学総長の研究不正疑惑の解消を求める会) 新着情報4-6

新着情報 No.6 201651

 東北大学名誉教授、齋藤文良、矢野雅文両氏の論説、「井上明久氏らの二重投稿および同疑惑論文一覧の公表要望によせて」が『金属』20165月号で公表されました。:(二重投稿を理由に学協会から取下げないし取消処分された論文が11編、学士院賞授賞対象論文27編中10編もが二重投稿に関係)

 

雑誌『金属』201634月号で東北大学名誉教授、齋藤文良、矢野雅文両氏は、井上明久東北大学元総長の論文不正疑惑を問題にした際、二重投稿論文について言及されました。これについて、同誌の読者から二重投稿論文について既に学協会等から取り下げあるいは取り消し決定を受けている論文、また学協会からそうした処分は受けていないものの二重投稿疑惑が明白な論文について、一覧にして示して欲しい、という要望がありました。両氏はこの要望を踏まえ、標記の論説を公表されました。同時に、本ホームページに、その概要を寄稿されましたので、これを公表します。両氏によると、井上氏の場合には、二重投稿を理由に学協会から取下げないし取消処分された論文が11編あり、学士院賞授賞対象論文27編中10編もの論文が二重投稿に関係していることが判明した、とのことです。

 概要のダウンロードは下記をクリック:

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新着情報 No.5 2016430

 東北大学名誉教授、齋藤文良、矢野雅文両氏の論説、「改ざんを含む究極の二重投稿論文とその指摘に対する組織の不適切な対応」(『金属』 Vol.86(2016), No.4, pp. 355-362)のフルテキストを公表します。

 

 新着情報No.4で紹介した東北大学名誉教授、齋藤文良、矢野雅文両氏の標記論説のフルテキスト電子版を、両名誉教授と『金属』誌のご厚意により本HPにアップロード致します。同論説pdfファイルのダウンロードは次行をクリック:

金属Vol.86No.4(2006)p.355-362.pdf

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新着情報 No.4 20164月30

 大村泉フォーラム世話人と秦誠一名古屋大学教授との公開質問回答の再掲とお知らせ

 

名誉棄損裁判のプロセスで、井上氏側の弁護士を通じて、バルク金属ガラス研究を展開している専門家の立場から、秦誠一氏(当時東工大准教授:現在名古屋大学大学院工学研究科教授)の陳述書が提出されました。この秦氏の陳述書には、以下の内容が記述されていました。

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2.アーク溶解吸引鋳造法によるZr基バルク金属ガラス製造について
私も,添付する論文で発表したように,1996年から1997年ごろアーク溶解吸引鋳造法により,直径約15mmのZr基バルク金属ガラスを作製し,それをサンプルとして金属ガラスの過冷却液体域での精密成形に関する研究を行いました.
その経験と自らの実験結果から,専門家として以下の2点を陳述いたします、
(1)当時の技術レベルで,確率的であるが,少なくとも直径15mmのアモルファス単相のZr基バルク金属ガラスは作製可能であること,
(2)再現は極めて困難と推測されるが,確率的に直径30mmのサンプル作製も不可能とは考えられないこと.

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上記秦氏陳述書の上記記述に関連して、大村フォーラム世話人と秦氏とは、フォーラムの旧HP用い、のべ7回に亘り意見交換を行いました。大村世話人が提示した問題は、秦氏の専門的な見解が妥当であるのか否かではなく、この上記文章に 「添付する論文で発表したように」 とあるが、実際に陳述書に添付されていた論文は、「高周波溶解・銅鋳型鋳造法」により作製したサンプルの論文であり、上記の文に記述されている「アーク溶解吸 引鋳造法」により作製した「直径約15mmのZr基バルク金属ガラス」をサンプルとした研究ではなかったことが出発点でした。

 

旧HPの「最新情報(109)(2016年3月17日)」で、大村世話人は、一連の議論をフォーラム世話人の立場から「中間総括」した「秦先生の陳述書に対する私たちの見解と立場」を公表しました。しかし同日午後、名誉毀損裁判の最高裁決定(2016年3月16日付け)が郵送で届き、これを受け、フォーラムは、同日夜に旧HPを閉鎖しました。大村世話人の「中間総括」はHPの公表と同時に秦氏に送付されており、秦氏はこれに対して「2016 年 3 月 17 日時点での私の見解」を3月18日に大村世話人宛に送付されました。旧HPの閉鎖に伴い、大村世話人と秦氏との議論の全容をフォローできなくなっておりましたが、ようやく準備が整いましたので、旧HPでこの問題が取り上げられた一連の記事を一括して掲載し、同時に、秦氏の上記「見解」を公表します。掲載・再掲が遅延したことについて秦氏および読者にお詫びします。

 

旧HPの「大村泉フォーラム世話人と秦誠一名古屋大学教授との公開質問-回答」一覧は次行からPDFをダウンロード。そのPDF中から公開質問及び回答群へのリンクでオリジナルのPDFをご覧いただけます。:

旧HPの「大村泉フォーラム世話人と秦誠一名古屋大学教授との公開質問ー回答」一覧

 

最後に、大村世話人と秦氏とが、秦氏陳述書の問題の箇所について合意に達することはありませんでした。この現状に鑑み、フォーラムは、本HP上で、両氏の意見交換をこれ以上継続しないこととしました。問題に関する両氏の意見は、すべて上記の「旧HPの『大村泉フォーラム世話人と秦誠一名古屋大学教授との公開質問-回答』一覧」pdfから参照できます。両氏の争点に関する判断は、HPの読者それぞれの理解にゆだねることとします。

初出:「東北フォーラムホームページ 井上[元]総長の研究不正疑惑の解消を要望する会」より許可を得て転載:https://sites.google.com/site/wwwforumtohoku3rd/
〈記事出典コード〉サイトちきゅう座http://www.chikyuza.net/
〔opinion6069:160503〕