韓国通信NO766
3月8日、代々木公園で開かれた「さようなら原発全国集会」に参加。この時期には珍しい寒さにもかかわらず三千人(主催者発表)が集まった。
原発を次世代への「贈り物」にしたくない。集会に参加者した人たちに共通する願いだ。だが、あれほど過酷な原発事故を経験した日本はいまだに原発をなくせないでいる。
「わかっちゃいるけどやめられない」。スーダラ節の世界そのものだ。
日本と日本人であることがつくづくイヤになることがある。集会に参加する度に隣接する巨大なNHK本社ビルを見上げてはため息が出る。こいつがもう少ししっかりしていれば「やめられた」はずだ。八つ当たりではない。NHKが大々的に「脱原発は国民の願い」というキャンペーンを原発がゼロの日までやってもよかったと思ってきた。そのNHKに今年も完全に無視されてしまった。
表現の自由、健全な民主主義の発展に資する放送法の精神からはほど遠く、政権に忖度して政府から「愛される」存在。放送受信料で生活するNHKのトップから一般職員まで一体何を考えているのか。原発に反対する集会を取材もせず、「記憶の風化」などと公共放送であるNHKには言われたくない。
戦争や老後の不安と物価高騰による生活苦を訴える人たちが多い時代。地球温暖化に危機感を募らせる人も多い。どれも重い問題だが、資本主義では解決不能という主張が説得力を持ち始めるほどに世界全体に危機感か広がる。「楽しい日本」を地で行くようなテレビや新聞は見放されているように見える。「年収の壁」の議論に夢中になっているようでは何も解決しない。集会やデモに行くと脳が刺激を受けるせいか考えることが多くなるようだ。
デモが終わって帰宅したのは6時過ぎ、雨は雪になっていた。
夜7時のニュースで尹大統領の保釈をトップ扱いで報じていた。信じ難いことに保釈を喜ぶ市民の声をいくつか紹介して、まるでNHKが保釈を歓迎しているような報道の仕方に仰天した。
NHKの権力への迎合癒着ぶりに怒りを新たにして帰宅したらこのざまである。
国家権力の掌握を狙った大統領に対する寛大さに驚いた。韓国の大統領にまで忖度する必要はないだろう。権力に弱い体質が身についてしまったのか。原発事故は「すべて解決ずみ」から始まり「モリ・カケ・サクラ」で嘘を繰り返した首相を思い出した。尹大統領も自分にかけられた犯罪行為はすべて嘘だと主張する。

トランプ米大統領の「言いたい放題、やりたい放題」に多くの人が不安を感じている。トランプと心中はごめんだ。カナダに次ぐ52州目になるかもしれない。地球温暖化が加速して地球破滅の日が早まるかも。新聞もテレビもアメリカに向かって主張すべきことは主張すべきだ。日本国憲法のもとに団結しよう。ジコチュートランプは地球を滅ぼす。