東電に対し無責任な「地下水バイパス計画」の実施を強行しないよう求める要請書

福島・いわき市議の佐藤和良さんから団体賛同の呼びかけを送ります。

4月3日午後9時まで募集しています。
拡散希望。団体の皆様、賛同についてご検討ください。
よろしくお願いいたします。

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【賛同団体急募】【転送歓迎】【拡散希望】

みなさま

お世話になります。
脱原発福島ネットワーク
佐藤和良です。

4月4日の東電交渉で福島復興本社に、下記の
『深刻な放射能汚染水の漏えい及び海洋放出に抗議し、
無責任な「地下水バイパス計画」の実施を強行しないよう求める要請書』
を提出します。

4月3日午後9時まで、賛同団体を募集中です。
公表可で、ご賛同頂けるようでしたら、下記にメールをお願い致します。

E-mail kazu_obr@f3.dion.ne.jp

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2014年4月4日
東京電力株式会社 代表執行役社長 廣瀬 直己 様

深刻な放射能汚染水の漏えい及び海洋放出に抗議し、無責任な「地下水バイ
パス計画」の実施を強行しないよう求める要請書

福島第一原子力発電所事故は、3年を経て収束の見通しもたたず、大量の放
射性物質を環境中に放出し続けています。放射能汚染水の漏えい、海洋放出
も深刻な事態です。私たちのかけがえのない大気、水、大地、海洋が汚染さ
れ続け、生態系並びに人体への影響が懸念されています。

昨年8月19日、汚染水貯蔵タンクH4エリアNo.5から、ストロンチウムなどのベータ線を出す放射性物質を最大8千万Bq /L、放射性セシウムを14万6千Bq/L
含む高濃度放射能汚染水推計300トンが漏洩し周辺の土壌や地下水を汚染し
ました。原因は、フランジ型タンク底部のネジ部のパッキンが水圧で破損し
たことによるもので、310基あるフランジ型タンクに共通する危険性です。
事実、H4エリアNo.5タンクは、8月19日事故後に水抜きしているにもかかわ
らず、近くの監視用井戸E-1の全ベータ濃度測定値が、10月17日に突然40万
Bq/Lに跳ね上がったところから、他のタンクの漏えいが懸念されています。
また、本年2月19日には、H6エリアC1タンクからの漏えい事故があり、漏え
い量は約100 トンと評価され、全ベータで2億4千万Bq /Lの高濃度汚染水が周
辺の土壌や地下水を汚染しています。

翻って、地下水をくみ上げて海に流す「地下水バイパス計画」の12個の観測
井戸は、漏えいまたはその危険性があるフランジ型汚染水貯蔵タンクの近傍
下流側にあるところから、漏えいした汚染水の流下が指摘されています。
しかし、他のフランジ型タンクの漏えい検査は全く行われておらず、漏えい
の実態、原因、影響の範囲等の調査も実施していないありさまです。
これまでの汚染の実態とこのような無責任極まりない管理の現状では、
「地下水バイパス計画」が、果たして実効性ある計画なのか、極めて疑問で
あります。現状で計画の実施を強行すれば、むしろ汚染を拡大することに
ならないか、懸念されています。

昨年12月、IAEA調査団は、「基準値を下回るものは、海への放出も含めて
検討」「一定の管理下での放水」などとしましたが、濃度の規制をいくら
いっても総量が規制されない以上、毎日100トンも放射能汚染水を海洋に放出
すれば、海洋汚染は進むばかりで生体濃縮による海産物の汚染拡大から人体へ
の影響を未然に防止できるのか、甚だ疑問です。また、汚染水対策全体から
すれば、「地下水バイパス計画」は緊急対策であり、地下水放出による汚染水
の抑制効果は、1日20~120トン程度です。原子炉建屋周辺の遮水壁の設置など、
抜本対策の早期実施が必要です。さらに、たとえ「地下水バイパス計画」に
より建屋内への地下水流入が最大100トン減っても、溶融炉心からの放射能
放出量に変化はなく逆に流出汚染水の放射能濃度は高くなることは必至です。
問題の核心は、溶融炉心を水冷していることにあり、空冷化に踏み切らない
限り、何も解決しないのです。

このような中、福島県漁業協同組合連合会は、3月25日の組合長会議で
「地下水バイパス計画」の容認を決め、「放射性物質濃度などの目標の遵守」
などの要望書を提出し、「廃炉の一助になるよう責任ある対応をした」として
「苦渋の決断」をしました。これは、東京電力と国が汚染水に対する自らの
無能無策を「地下水バイパス」という形で漁業者に押し付けるもので誠に
無責任極まりないものです。放射能汚染水の漏えい、海洋放出問題は、漁業者
の生活権ばかりでなく、消費者・生活者としての全国民の健康権・生存権の
問題であり、こと海洋として海外ともつながっており国際問題でもあります。

いま、事業者は再稼動に奔走している場合ではなく、これ以上の海の汚染を
防ぐために最大限の努力をする義務があります。わたしどもは、深刻な放射能
汚染水の漏えい及び海洋放出に抗議し、無責任な「地下水バイパス計画」の
実施に反対する立場から、下記の通り強く要請を行い、誠意ある回答を求める
ものです。

1、深刻な放射能汚染水の漏えい及び海洋放出の停止に全力を挙げ、
無責任な「地下水バイパス計画」の実施を強行しないこと。

2、全てのフランジ型タンクの漏えい検査を実施し、漏えいの実態、原因、
影響の範囲等を明らかにすること。

3、原子炉建屋周辺の凍土壁によらぬ遮水壁の設置、汚染水のコンクリート
固化、溶融炉心の空冷化計画の策定などを実現すること。

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(呼びかけ)
風下の会福島 脱原発の日実行委員会福島 脱原発福島ネットワーク
脱原発緑ネット ハイロアクション福島 福島原発30キロ圏ひとの会
福島老朽原発を考える会 双葉地方原発反対同盟
ふくしまWAWAWA-環・話・和-の会

連絡先:いわき市鹿島町久保於振1-2 TEL:0246-58-5570